2022年9月27日(火)Newsモーニングサテライト
日本生命NY投資現地法人 鶴見泰久さん
アメリカ半導体の需要鈍化か
在宅勤務などの恩恵で急増していた半導体の需要が鈍化する懸念が高まりつつあり、主要な半導体銘柄で構成されているSOX指数は年初来で株式相場全体を大きく下回っています。
調査会社ガートナーの7月の調査では世界の半導体売上高は2022年に前年比7.4%のプラス成長とみられる一方で、2023年はマイナス2.5%に転じるとされていて、株価もさえない動きになることが予想されます。
今後は利上げによる景気減速懸念で、需要の鈍化が長期化していくリスクに注意が必要です。
アメリカ半導体 注目の決算は?
今週29日に発表されるマイクロンテクノロジーの決算です。
6月末に発表した前の期の決算では個人消費の低迷を受け、PC向けなどのメモリー需要が鈍化したことで、今期6-8月期の売上高見通しが市場予想を下回りました。
そして、僅か1か月後の8月上旬には6-8月期の売上高がさらに下振れる可能性があると開示しました。
また、在庫調整が広範囲にわたっていて、少なくとも次の四半期も厳しい需要環境が続くと説明しています。
こうした度重なる業績見通しの修正は企業自身でさえ予測が難しいほど需要環境が大きく変動している可能性を示しています。
今後も半導体市場は供給先の動向を探るうえで、重要な決算として注目しています。
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