だからいい統計を取らない
非常に同感です。
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12月18日放送 ワールドビジネスサテライト
「統計がカバーできない消費」
モルガン・スタンレー証券
経済調査部長兼マネージングディレクター
ロバート・A・フェルドマン氏のコメント
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いくつか理由があると思いますけれども
ひとつだけ、これだけを見ればわかるという統計は今ないから
みんな何を見ればいいか、迷って、探しているところが一つですけども
基本的に日本の統計制度にいくつか問題があるということです
たとえば、この前、会議がありましたけれども
予算がものすごく少ないんです
アメリカの同じ予算に比べて10分の1です
使っている人の数も10分の1です
進んだ統計は到底作れないということです
本当にけちけちしてますね
もう一つは人材
例えば米国の場合、統計学をやっている官庁ではかなりの数の統計学の博士がいます
日本は本当に少ないんですね
だからいい統計作ろうと思えば、それを作る人材がいないということです
柔軟じゃないという分もありませね
でも、この制度がなぜこのまま残ったのかと私は自分の解釈ありますけれども
若干シニカルかもしれないけれども
あんまりいい統計取らないのが官庁にとって都合がいいという部分があると思います
正確なデータがなければ、その分裁量的にいろいろ決めるんですよね
そうなりますと、いい統計を取れば自分の裁量が狭くなってきて自由に動けない
だからいい統計を取らない
これをわざとやっているということはないと思いますけれども
都合がいいんですよね
90年代の不良債権問題もまさにそうだったんですよね
本当のことがわかったら大変なことになるから調べないほうがいいと
そういう説は当時あったんですよね
だからもう少しお金を積んで、必要のない道路とかそういうところ削って
必要のある統計にお金を回したほうがいいんじゃないかという感じがします
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