今夕発表になりますFOMCで多分利下げは行われないんではないか
2008年1月30日放送
日経CNBC マーケットラップ
報道解説部 中嶋健吉さん
何といっても、今夕のFOMCでしょうか、これの利下げ幅を確認したいということですが、思惑が先行してます。
そして、指数的には確かに下げているんですが、トレンドラインは下に切り上げ型になっていますのでね、マーケットが崩れたという印象はありませんね。
今日は、何といっても、ニューヨークが高く帰ってきたということと、シカゴの先物のそれなりの水準で帰ってきたということで、マーケット関係者かなり高寄りを予想していたということかと思います。
ただ、それに水を差しましたのが、寄り前に発表になりました鉱工業生産指数、12月分ですが、市場予想の2%には届かず、1.4%ということ、さらに、1月、2月の見通しについてもマイナス見通しが出たということで、まあちょっと腰を折られたという形になったようです。
さらに、日本につきましても、利下げが出てくるんではないかと、こういった思惑もあったんでしょうか、寄り付きは債券高、株安というこうゆうパターンで始まったというのが今日の動きになっています。
ただ、その中でも、今日は銀行セクター群中心に大型株大変強い展開でした。
じりじりと水準が切り上がってきまして、最終的には、先物でいきますと昨日の高値13530円、ここをいったん付けた後、高値圏での引けということで前場段階を見る限りでは極めて総じて強いなあという印象があったわけですが、流れが変わりましたのが、昼休み中にマーケット関係者の間で噂になりましたのが、為替市場分析では大変定評がありますメドレイレポート、これが今夕発表になりますFOMCで多分利下げは行われないんではないかとこういった分析を行っているということ、こういったものがマーケットに流れたようです。
となりますと、市場がかなり混乱するであろうということ、そして、市場の心理の悪化など読みとったんでしょうか、質への逃避ということで、後場寄りからは一斉に債券高、株安と、こうゆうパターンに入ってきているわけです。
これに呼応する形で、アジア市場なども大きく下げ始めたということで、ある意味では、全体的に質への逃避感が強まったかということかと思います。
大きく下げた日経平均ですが、ただ引けにかけても今日のFOMCを見極めたいということでじりじりと水準が切り上がってきました。
最終的に大きなポイントとなりますのは5日移動平均線ですね、これは日経平均、TOPIXとも、瞬間下回りましたが、引け値ベースでは上回ったということで、短期的な上昇トレンドを守った形のまま、今夕のFOMCの結果待ちということになったということかと思います。
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2008年1月29日放送
テレビ東京 株式クロージングベル
円高ドル安時代はもう来ないのか?世界同時株安に見舞われた先週、為替は一時104円台の円高水準となりました。輸出企業の懸念材料、円ドル相場の今後を検証します。
JPモルガン・チェース銀行 チーフFXストラテジスト 佐々木融さん
基本的には、アメリカと日本のインフレ率、インフレの上昇幅が全然違うんですね。
例えば、99年の末から見てみますと、日本のCPIってマイナス0.8%なんですけれど、アメリカの消費者物価って、25%上がっているんですね。
これが差を示したんですが、これが普通のドル円でして、そしてこちらの青のほうが実質のドル円なんですね。
実際には円安になっているということなんですね。
8年前に、日本の輸出企業が商品をアメリカに輸出して、それが1ドルで売れていたとします。
その時に1ドルが100円だったら、日本の輸出企業は100円を受け取るわけですね。
実は、アメリカの物価が上がって、同じ商品が1.2ドルで売れるようになっているわけですね。
そうすると、1ドルが84円だったとしても100円を受け取ることができるわけですね。
1ドル100円だったら、120円受け取れると。
今と比べれば、今から円高が進めば、もちろんダメージなんですが、例えば、99年末の101円のころと比べると、今の101円はかなりインパクトが違いますということなんですね。
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2008年1月29日放送
テレビ東京 ワールドビジネスサテライト
エコ表示の在り方を考えるシリーズ特集第2夜は、森林保護の観点から注目される世界的な認証制度を取材する。労働力人口の減少を補うための外国人活用に向けた課題を探る。
みずほ証券チーフエコノミスト 中島厚志さん
まだまだ準備が足りないんだと思うんですよね。
日本これから労働人口が減っていきますからね、外国人どんどん受け入れる、内なる国際化が必要だというのはみなさん言うんですけれども、そのための準備っていうのは、例えば、内なる国際化であれば、欧米などはですね、自分たちの必要な人材をどうゆうふうに受け入れるかと、こうゆう基準を設けて、最近は限定的かつスクリーニングしながら受け入れたりしているんですけれども、例えば、そういう判断基準て、日本にあるのか、といえば、まだないわけですね。
他方、受け入れるにしても、例えば、受け入れるときに、単純に受け入れて、そのままにしておくんではなくて、当然そういう人たちを馴染んでもらうというコストがかかるんですから、だれが負担するのか、今、自治体とかですね、企業とかが負担しているわけですけれど、大きな意味で、これからどんどん人が入ってくると、組織的にそうゆうコストを国としてかけなくてはいけないではないか、例えば、ドイツで見ればですね、受け入れるときに国が率先して600時間のドイツ語研修を義務として、国も支援して受けさせますと、さらにその上に30時間ですね、ドイツの歴史だとかですね、社会的な法制なんかも理解してもらう時間も別途受けてもらいますということをやって、馴染んでもらうということをやっているわけですね。
そういうようなものを日本も整備していかないと、これが必要だから来てくださいと、だけど、そのルールは結構ハードルが高かったりですね、必要なところでハードルが高い、とか、それでいながら、どんどん流入するような外国人がやみで入ってくるようなケースもあるというのは、これはちょっと違うなと思いますね。
経済活性化策として、お金を働かせなくてはいけないんですけどね。
ヨーロッパで90年代の初めぐらいに、相次いで、証券にお金をシフトさせるような税制を作ったんですね。
具体的に言うと、一種バリューセールみたいなもんでしてね、一定の金額については証券投資の時に、そのはいとうも、キャピタルゲインも全部非課税という形にして、それによって、ヨーロッパの場合、預貯金中心であった家計の資産が大量に証券市場に回って、それによって、今だったらアメリカと日本比較しますとね、賃金100に対して日本は利子配当で4%しか稼いでないんですね、アメリカ3割稼いでいるんですよ。
だから、もっと働かせるという方向が、そういう証券税制を入れ替えれば、できるんではないかなあ、ぜひこれ、日本でも入れてほしいと思いますけれどね。
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2008年1月29日放送
NHK総合 プロフェッショナル 仕事の流儀「リーダーは太陽であれ~高橋直夫~」
サウジアラビアで建設が進む世界最大級の石油化学プラントの現場所長・高橋直夫(56歳)。7千もの男たちを率い何工事を進める「砂漠のボス」。そのリーダーの流儀とは。
小さな問題が大きな問題の落とし穴だという経験をするのが一番いいんですよ。
痛い目に合うのが人間いいんですよ。
失敗を許す組織でないと、やっぱり蓄積しないんですね。
失敗を次に生かせるように考えさせるように導かなければいけないですね。
私は、なぜだめなのかというのをストレートに言うことにしているんですよ。
これで、こうやったから、お前が失敗したんだよ、って言って、わかっているよね、ってそこまで言いますよね。
ストレートに言うんだけど、失敗したことで人を評価するということはないですね。
よりいい仕事をして、よりパフォーマンスをあげるのは、やっぱり笑ってやらないと駄目だと。
考えすぎちゃうと、何と言うか、体の動きが鈍くなるというか、頭の動きが鈍くなるというか、恐怖感とか、プレッシャーというのは動きを落としちゃうわけです。
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