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上げ幅に若干不満が残りますね

2008年1月24日放送

日経CNBC マーケットラップ

報道解説部 中嶋健吉さん

上げ幅に若干不満が残りますね、今日のこの動きを見てますと。ただ、暦の上でも大寒を過ぎましたので、徐々に温まりつつあるのかなという、こうゆう印象、片やありますので、悪い展開ではなかったかな、ということでしょうか。

ニューヨーク株の大幅な反発、これを受けて東京マーケットも大幅続伸ということになったわけです。

そして、アジア市場ですね、これも全般的に強い展開を今日は示したということ、明るい材料として側面援助かということかと思います。

ただ、どうでしょうか、ニューヨークダウが632ドルの上下幅、そして、引け前に急伸で、何と300ドル近い上昇したということ。

そして、香港のハンセン指数ですね、今日、これも非常に強い展開になっています。

その背景としましては、中国本土の個人投資家の香港株への直接投資解禁のうわさがそぞろまた出てきているということのようです。

そうしたいい材料が出ている割には、今日のこの上げ幅ですね、これはちょっと不満が残るのかな、という気がします。

結局、その背景にありますのは、この二日間連続で後場寄りに売り決めクロスが出ていたということ、これが今日もマーケットをちょっと暗くしたのかなと。

今チャートが出ていますが、前引けの段階でも、もうそういう噂が流れ始めて、じりじりと水準が切り下がったということであります。

事実、225型中心に、銘柄によっては60数万株、こうした売りがマーケットにさらされてきたということで、これに乗ずる形でカラ売りが入ったということになるわけですが、ただ、後場寄った途端に、空売りが先行したものの、こうした場にさらされた売りに対して、同じような株数が一気に買い向かいという形で入ってきたということです。

となりますと、形の上では、クロスが入ったという形で、取り残されたカラ売りの玉、これが一気に買い戻しを始めたということで、後場寄りは大きく下げた後、反発の動きを示したということかと思います。

現在もマーケット、まさに売り方の買い戻し、これが中心での自律反発ということになろうかと思いますが、こうした局面での自律反発、一言でいえば、買うまで上がる、買えば止まる、ということかと思います。

言い換えれば、まだ、買えずに、みんな指をくわえて見ている間はじりじりと上がっていくんですが、最後に決断をして、いよいよ買いに入るというと、そのあたりが小幅天井のところというのが、一つのパターンとしていわれるわけですが、ただ、自律反発といってもここまでの下げが非常に大きなものであっただけに、個人的には1000円程度の上げがあっても決しておかしくないんではないかなという気でこのマーケットを見ていけるんじゃないかと思っています。

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