一言でいえば、日本が貧乏になるような物価上昇だからでしょうね
2008年1月25日放送
テレビ東京 ワールドビジネスサテライト
モノづくりニッポンの財産といえる特許。眠れる知的財産を活用する特許ビジネスを追う。食品などの値上げが相次ぐ中、早くも再値上げの動きが…、物価の行方も探る。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 五十嵐敬喜さん
一言でいえば、日本が貧乏になるような物価上昇だからでしょうね。
この物価上昇、元をたどれば、原油にしろ、小麦にしろ、海外から入ってきているものの値段が上がっているというところに一番の原因があるわけですよね。
こうゆうものの値上がりが決まった途端に、値上がりした分だけは余計に輸出国にお金を払わなければいけないということは、日本からその分の所得が流出する、ということで、その分、日本が貧乏になっていくということですよね。
値上がりした途端に、日本からいくら所得が失われるかは決まってしまう。
あとは、それをだれが負担するか、という問題ですよね。
今までは、企業が負担してきたわけですけれども、辛抱堪らずですね、
その一部を消費者にも負担してくださいというのが、今の値上がりですよね。
でもそれで国全体の所得の失われ方が変わるわけでは毛頭ない。
ただし、企業がその負担を全部負うのか、一部家計が負担を負うのか、だれが負担を負うのかによって、経済に及ぼす影響が違ってくる気がしますね。
例えば、企業は、収益がほっておくと減るんだけれども、一部負担してもらうから減り方がちょっとましになる。
ましになった分、設備投資しますか、給料増やしますか、というとそうでもない。
家計は、例えば、0.8%消費者物価上がると700万円ぐらいの世帯だと月2400、500円の負担増になるんですけれども、2400、500円しょうがないかと払う世帯もあるし、やっぱり買う量を減らそうという世帯もありますよね。
さっき試算が出てきたみたいに、実質ベースで見て、1.3兆円とか、0.2、3%、みんなが2400、500円の負担嫌だといったらですね、もっと大きなマイナス効果が出ちゃうんですけれども、ある程度、しょうがないかという人がいるので0.2、3%のマイナスで済む、こんな感じですね。
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