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今日の後場あたりでピークアウトしたんではないかなあ

2008年1月23日放送

日経CNBC マーケットラップ

報道解説部 中嶋健吉さん

今日の値上がり銘柄数が1444銘柄あるんですよね。

騰落レシオはどうなったかといいますと、たったの2.9ポイント上昇のまだ55.66なんですよね、依然として底値圏であるということ。

あれだけの急落があっただけに、まだまだ一気の戻りというよりも、上がっては確かめ、上がっては確かめという、こうゆう局面に入り始めたのかな、という感じがしますね。

昨日のニューヨークマーケットですが、FFレート0.75%前倒しでの引き下げというニュースが出たわけですが、意外やニューヨークダウはマイナスの460ドル近くの下げということになったわけです。

ただ、考えてみれば、ニューヨークは休日の21日、世界のマーケットは大幅に急落したわけですので、こういった材料があったにもかかわらず、まずニューヨークマーケットはそうした流れに心理的に追随しようという動きを見せたのではないかと思います。

そうした大幅安の後、じりじりと下げ幅が縮小しているということは、やはり0.75%の切り下げ、さらには、ブッシュ大統領が表明しました景気対策ですね、特に戻し減税という、このあたりを十分評価し始めたのではないかというで、ベクトルは徐々に回復という方向が見えたようです。

さて、東京マーケットですが、そうした流れを受けての始まり、高寄りということになったわけです。ただ、残念ながら、アジア株が全面高というわけにはいかなかったということが一つありました。

さらに、後場寄りに日経平均、TOPIXにかなりまとまったバスケットの売り観測があり、現実に売りがあったということで、どうも今一つ伸びきれなかったということがいわれています。

特に、この売りに関しては、いろんな意見があるようですが、やはりヘッジファンド系の売りではないか、という見方のようです。ただ、いよいよ1時25分過ぎにムンバイ、インドの株が、大きく反発して始まったということ、さらに朝高の後、少し緩んでいました、マイナスに転じてました上海ですね、これがプラスに転じたというで、やっとアジア株に落ち着きらしいものが見え始めた、これを好感した形でじりじりと切り返す動きになってきたと。

ただ、残念ながら、現物に比べて先物主導、売買高も圧倒的に先物が大きくなっているということで、どうやら先物の動きに現物株が付いていけないという、こうゆうパターンが午後、支配したんではないでしょうか。

例えば、見ておきますと、昨日の急落局面での松井証券の店内の信用残ですが、さらに88億円の減少ということになっています。信用残の建て玉の残は、2310億円ということで、これはピークに比べると7割方の減少ということになっています。

さらに、評価損はマイナスの30.4%、こうゆう局面でありますと、まずは信用の買い残を整理することから始まるということで、昨日のような大きな急落局面で、通常ですと買いから入る個人が、依然とっして信用の整理に追われていたということ、これが今日のような戻りの局面の中でも、現物の買いがなかった分だけ株価にうねりが出なかった最大の要因ではないのかなという気がします。

ただ、こうした信用の売りも今日の後場、バスケットの売りと同じような形でかなりマーケットに出たようですので、まあそろそろ信用の買いの整理ですね、これも今日の後場あたりでピークアウトしたんではないかなあという気がしています。

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