これは典型的な底値確認のシグナルだ
2008年2月18日放送
日経CNBC マーケットラップ
報道解説部 中嶋健吉さん
今夕のニューヨークマーケット休みですのでね、ポジションを一方向に傾けるのはなかなか難しいところがあるんですが、全体的な動きを見ると、何か、リスク許容度がそろそろ高まりつつあると、言い換えればリスクをとる投資家が増え始めたのかなという感じがしますね。
冒頭申し上げましたように、リスク許容度が少し高まってきたのかなと、そのひとつの査証として新興市場見ておきますと、今日は3市場とも非常に強い展開で終わっているわけです。チャートはマザーズを見ているわけですが、1月の22、3日がとりあえずの一番底としますと、この2月の12日前後、このあたりが二番底という典型的なパターンになり、かつ25日線を越えてきたという形になってきています。このあたりには、新興市場にもそれなりのリスクマネーが入り始めたのかなという印象を与えます。そして、一部市場を見ておきましても、例えば三洋電気、例えばグッドウィル、例えばどうでしょうか、ダイエーなど今日、急伸しているわけです。こうした銘柄群は業績面で極めて苦しい局面にあったということで、その分株価大きく売り込まれたということですが、ここにきて反発、率から言いますと大変大きな率の反発になってきているということかと思います。こうした銘柄群、共通してますのは、何と言っても業績悪化から大きく売り込まれたということであるわけですが、株価も底値圏にあったということでもあります。ただ、言い方を変えれば、こうした銘柄群をある意味バスケット的に買ってしまいますと仮にその中の1、2銘柄のパフォーマンスが極めて不振であったとしても、全体的なパフォーマンスは極めてエンジョイできるんではないかという発想も出始めた、これこそがまさに短期的なリスクテイクの発想になってきたという感じがします。そして、もう少し長期的に見ていきますと、こうした銘柄群は、一時期はそれぞれの業界を代表する銘柄であったということでありますので、それなりの長期投資家の中でもファンが多分いる銘柄群でもあります。となりますと、こうした株価水準からいきますと、そうした長期投資家のマネーの一部も出始めたという、こうした見方を取ってもあながち間違っていないのではないのかなという気がします。短期的なバスケットの買い、そして長期的な足の長い買い、このあたりのものが出始めてたということで、これは典型的な底値確認のシグナルだと、こうゆう見方を取る市場関係者が増えつつあるということ、そうした動きを若干裏付ける形での、今日は若干のわけあり銘柄ですが大変しっかりな動きだったなあという印象があります。
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2008年2月18日放送
テレビ東京 Newsモーニングサテライト
次世代DVDの規格争いが決着する見込みとなりました。東芝がHDDVDから事実上撤退する見込みとなりました。これでDVDの規格はソニーなどが推すブルーレイディスクに一本化されることになります。2005年の規格統一交渉の決裂から2年半余り続いた争いが決着することで、次世代DVDの普及がようやく本格化しそうです。
経済評論家 三原淳雄さん
さんざん話題になっていますけどね、経産省の北畑次官がおっしゃったデイトレーダーは馬鹿で浮気で無責任で強欲だと、まあそうゆう面がないわけでもないと私も思っていますが、市場の流動性を考えると多種多様な投資家がいらしていいんですから、そこのところをどういった趣旨で発言かな、その時の講演で使われた資料手に入れたんですよ。企業は株主のものか、クエスチョンマークでしょ、この趣旨でお話になるとそうなるんだろうな、中にはいいことも書いてあるんですよ、ですけど、気になったのは日本の企業守りたいというのがあるんですね、どうも、本来、経産省というのは、昔、日本で最も開かれた役所だったのに、守りに入ったかと、こうゆうところを見ますとね、見にくいでしょうけど、買収防衛策を導入した企業は300社超した、買収されるというのは、僕は必ずしも悪いことばっかりではなくて、ブルドックソースでもそうなんですけども、だれがオーナーになったって、我々にしてみれば、いいソース作って、儲けて株価が上がってくれれば、消費者も幸せなわけでしょ、そうゆう視点で、これから日本ってやっていかなきゃいけないのに、外国から見るとどうもおかしいなと、これが今の最大の問題だろうと思うんですね、例えば、ダボスに出かけていって、福田さんが何とおっしゃったかというと、経済成長戦略具体化し、実行します、その一環として、対日投資、貿易手続き、金融資本市場の改革、市場開放努力を一層進め、日本も世界とともに成長する国としていきます、舌の根も乾かないうちに、空港の問題が出てきたら、大変だと、日本ってちょっとおかしいんです、その昔、ロックフェラーセンタービルを日本の企業が買った時にジャパンバッシングが激しくなる、当時のアメリカ人笑っていたわけ、持って帰りもできないものをアメリカ人が買えない高値で買って、使わしてもらえばいいんだから、金はアメリカに来るじゃないか、案の定、安値で分投げて日本は撤退したんですから、そうゆうしたたかさを日本は持つべきだろうと思うんですね。それからいくと、どうも使い勝手の悪いマーケットになっているというのがこの表じゃないですか。構造改革、構造改革といいながら、実は、海外企業の上場数なんですよ、日本極端に少ないでしょ、もう30を切ったと思うんですが、一時は130社出てたんですね、いつのまにやら100社いなくなった、ルクセンブルグなんて言うのは、マーケットからいけば小さなマーケットなんですけど、それがはるかに日本より多くて、200以上も公開されている、これが開かれた使い勝手のいいマーケット、それを阻害しているのは何か、まさにこれでしょ、今の暫定税率もそうなんですけど、英語で訳したら何と訳します。テンポラリー・タックスでしょ、テンポラリー・タックスが34年も続いて、これから10年、いったいこの国はどうなっているんだ、英語でやっているというのを忘れないでくれと、すべてを英語で考えてみるとおかしなことが山ほどある、それが外国人が来ないという、ちょっと抜本的に、企業は誰のものかといういいテーマを投げてくれたと思うんです。ここをきっちりやる時期にきたんでしょうね。
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