理想的な一服ということじゃないでしょうか
2008年2月5日放送
日経CNBC マーケットラップ
報道解説部 中嶋健吉さん
見方を変えれば、理想的な一服ということじゃないでしょうか、こうした形で下値を固めていって、今夕のニューヨークを待つということで、ニューヨークがよければそれなりの反発が期待できるんではないでしょうかね。
冒頭申し上げましたように、セオリー通りの下値固めの動きかなという気がします。参考に次のチャートご覧いただきたいんですが、実態をよくあらわしています日経平均先物のチャートということになります。これを見ていただきますと、現物もほぼ同じパターンを示しているわけですが、5日線が下値支持の役割を果たしつつ、25日線、これは日々だいたい50円から70円幅で下落を続けているわけですが、この25日線を迎えに行くパターンに入っているという感じがします。そしてこの日々線ですが、ちょうど、二つの移動平均線の間に入り込んでいるということで、ある意味では居心地のいい水準といえないことはありません。そして、上下から若干の圧迫を受けているということで、とりあえず水準を固める動きということで、まず今日行いましたのが、2月の1日から4日の間にあけました窓ですね、ちょうど窓の下限が13660円ということです。そして、今日は判で押したように安値が13660円、ここをタッチしたあとは一気に下げ幅縮小という形で取引を終えているわけです。ちなみに、この13660円ですが、先物のトレーダーが大変参考にしますIR、イニシャルレンジですね、これは朝10時までの先物の値幅を見るわけですが、実は、今朝は13750円から13830円、ちょうど80円の値幅で、朝10時までは推移していました。そして、これが下放れる場合は、13750円の10円下、740円から80円を引いて計算するわけですが、ちょうどそれが13660円ということで、これもぴったり符合するということで、こうしたセオリー通りの動きで下値を固めるというのは、それなりの市場の意志を感じるという感じがします。さて、大きく売り込まれました船株、商社、非鉄などですけども、ちょうど1月の22日の安値から大きく反発の動きを示しています。そして、今現在25日線を上回る水準まで来ているわけですが、今日も非常にしっかりの動きです。そして、ポイントとして言えますことは、現在取引値が恒常的にVWAP値、いわゆる加重平均株価ですね、これを上回ってこのところ取引されているということであります。こうした流動性の高い銘柄、これが意図的に売られる場合はVWAP値はどうしても付値よりも上に行ってしまう、付値がVWAP値を下回ってしまうというケースが起きるわけですが、このところ恒常的に付値がVWAP値を上回っているということは、下値を大きく売りたたくような、そういった意図的なものがほぼなくなってきたんではないのかなという気がするわけです。となりますと、次のパターンは、空売りの戻りから、いよいよ株式を吸い上げるという、こうゆうパターンに入っていけるかどうか、このあたりがポイントになりそうです。
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2008年2月4日放送
テレビ東京 ワールドビジネスサテライト
野村証券 チーフエコノミスト 木内登英さん
非常に魅力的ではありますし、行政というのはこういった思い切った発想でやってもらいたいなというふうに思いますね。ただまあ、減税していくんですけど、積立金というのは、毎年毎年の税金の中から払われるわけですね、ですからその分あきらめて、将来の自分たちの子供とか、子孫のためにお金をためておきましょう、基本的にはそういう発想だと思います。ですから、杉並区にあまり長く住まない人にとっては魅力的ではないかもしれませんし、長く住む人にとってはですね、将来のために残しておこうということで考えるのであれば、賛成する人も出てくるんだろうなと思います。
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こうゆう売買が活性化してくるというのは、本当にサイトビジネスにとってはいい効果があると思いますね。今まで、サイトというのはかなり無秩序に、玉石混交で、いいの悪いのいっぱいこう出てきて、しかも、頭打ちになってきた。こうゆう時にもう少し整理したり、淘汰したり、洗練させたり、一種の自浄効果みたいなものが出てくるきっかけとして、やはり売買が活性化されて、市場の価格が付いてくるというのが重要と思います。そうすると、今まで自分の趣味でやっていた人も一獲千金を夢見てつくるようになるんですね、その時にいろんな人がアイデアを出せば、いろんなビジネスモデルが出てくると思うし、さらにそれを買い取って、ブラッシュアップして、本当のビジネスに育て上げる、まま転売目的の人も育っている、これもどうすればサイトの価値を高めるかという、いろんなノウハウが蓄積してくる形になりますので、売買で使用価格が付いてくるというのは、全体としてのサイトのレベルアップにつながってくるんだと思いますね。
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また、やっぱり、海外からの買収は難しいなという印象を海外の企業とか、市場がもつようなニュースにはなったのかなというふうに思いますし、経営者とか、個人とか株主の間に、やや外資に対する抵抗感があるというのも確かだと思うんですね。ただ、それだけではなくて、買収にかかわるルールとか、慣行という問題もあって、今回もそうですけども、企業価値を果たして高めるような買収なのかどうかと日本の買収劇に時は常に争点になってくるんですね、ただこれは、買収を仕掛ける側のほうが、いい経営ができるかどうかというのは分からないので、常に水掛け論で終わってしまう部分があると。例えば、欧米の企業であれば、先ほどのマイクロソフトのヤフー買収のように、市場価格よりこれだけ高い値段で買います、とプライスで買う側の経営者が、株主がOKか、そうじゃないかと市場原理で決まるんだと思うんですね。そういうルール、慣行が違うんで、内外の買収にかかわる慣行、ルールを少し調整していくことで、軋轢を減らすような方向も必要なんじゃないかなというふうに思うんですね。
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7年ぶりに日本の首相がいって、日本のプレゼンスはその点でいうと上がったんですね。スピーチもされてということなんですが、スピーチは主に環境問題、日本案というのを出したんですが、そのあと質問されて、財政出動で日本は国際貢献、協力できるかどうかという質問をしたんですね。それに福田首相が答えて、ノーだということを言って、そこでちょっと失点しちゃったかなという感じなんですね。今回のダボス会議というのは大きなテーマが、強調して問題に取り組んでいきましょうということだったんで、今回否定してしまったんで、どうだったんですね。無いそでは振れないというのもあるんですけど、お金を使わなくてもある程度景気を良くして、国際貢献、世界の経済に貢献するような、いえば、それが模範回答だったんだろうと思います。
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