50年間眠っていた道路計画が逆に進みだした
2008年2月23日放送
テレビ東京 ワールドビジネスサテライト 土曜版
今日、関東地方では春一番が吹きましたね。表が黄砂なんでしょうかね、砂埃などでビルがかすんでしまうくらい、青空が瞬く間に黄色い空に、びっくりしましたね。
日経MJ編集長 為定明雄さん
気をつけなくてはいけない一つは考え方がかなり違うということで、今ありましたように利子が取れないということでいろんな工夫をしているわけですね。例えば、今住宅の話がありましたけれど、金融機関が一度住宅を買って、利子を上乗せして売るなり、リースの形を取る時ですね、金融機関が一度不動産を取得しなくてはいけないので、印紙税なんかも税金がかかるということですね。国によってはイスラム金融やる時は印紙税がかからないようにしましょうという制度を設けているような、単に民間だけではなくて政府もやるんであれば制度整備を支援していかなければいけない。もう一つはですね、一般的なオイルマネーの流れですけども、原油が上がったことによって潤沢になったオイルマネーが投じる先が、日本にとってマイナスな影響になるようなお金の動きになれば、二重三重に日本は影響を受けるわけですね。原油は高くなり、さらにほかの商品なんかが高くなれば、投資をすれば日本にとって二重三重の影響を受けるわけですから、中東産油国のお金の動きは注視していかなければいけないのかなという気がします。
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その中の一つに環状2号というのがあって、これが今後の道路開発の参考になるのかなあという新しい試みをやっているんですね。環状2号というのはやはり昭和21年に計画ができて、実は56年間進まなかったんですけど、2002年になってやっと進行を決めたんです。なぜ進められたかというと作り方を変えたんですね。都心ですから非常にコストがかかる、地権者も多いということで、半ばあきらめていたのをどう変えたかというと地下化するんです。道路を地下化するんですが、同時に上の開発もやってします、総合的にやってしまうということで必ずしも道路つくるからたちのかなくてもいいと、コストも地上の再開発と地下の道路全体で考えていきましょうという発想を入れてやっと進んだということなんだそうです。マッカーサー道路といわれていた部分なんですけども、2011年ぐらいに完成を目指しているそうなんですけども、面白いことに50年間進まなかった環状2号が、今さらに伸ばそうなんていう計画もありまして、潮留のあたりで止まっているんですけど、さらにこっから先臨海部まで伸ばしていこうと。もしできれば有明のほうに伸ばそうということなんだそうですけど、東京で2016年にオリンピックができれば、メインの会場になりますから都心部とつなぐにはちょうどいいということで50年間眠っていた道路計画が逆に進みだしたというような事例もあるんです。
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経済が発展すればするほど、サービス業であるとか、モノ売る場合のサービスの重要性が高まってくると思うんです。日本の場合でも家計に占めるサービスの割合って1970年代には4分の1ぐらいでしたけど、今4割以上になっています。そのくらいサービスというのが重要になってくるわけですね。ただ、サービスとモノということを考えた時に、ハードとソフトですよね、ソフトのほうが文化の影響を受けやすいということで日本のものをそのまま持ち込むのはなかなか難しい、修正をして行かなければいけないということだと思うんです。一気に出て修正をするというのはなかなか難しんで、近道ではなくて、一つ一ついろんな国での経験で、共通するところ、活かせるところはどこなのかというのを見ながらやっていくと。だからヤクルトも公文も何十カ国でやって新しい国に出ていくという気がします。
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膨大な投資を必要とする家電業界で価格もすごく早く変わりますから、チャンスを逃さないようにするためにはこれまでライバルだったという会社とも手を組んでいかなきゃいけない、そのいい例ではないでしょうか。
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