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まさに10時まででひとつ大きな動きが終わったのかな

2008年3月18日放送

日経CNBC マーケットラップ

経済解説部 中嶋健吉さん

何といっても今夕のFOMCの結果待ちと、その前にポジションを中立にしておこうという、こうゆう動きが出たんだと思いますね。昨日は株安、円高、債券先物高、債券現物安ということでしたが、今日は株高、円は中立、そして債券安と逆のパターンが出たということでしょうか。冒頭申し上げましたように今日は昨日とは逆の動きが出ていると申し上げたわけですが、ただ、朝10時までは昨日の動きそのまま踏襲しているという動きでもありました。具体的に見ていきますと、債券の先物です。今朝の957分に14174銭ということで、昨日の高値73銭を1銭ですが上抜いていくということになります。さらに為替ですが、これも942分に9685銭と、昨日の高値が95円台ですのでそれには遠く及びませんが、それでも一時期は97円を下回るという円高局面でもありました。これがちょうどふたつ相次いで10時前にこうゆう値段を付けたということになるわけですが、そのあとは一貫して逆戻しの動きが出たということかと思います。言っておきますと金曜日と月曜日、先物にかなり際立った動きが出たということを昨日もちょっと申し上げたと思うんですが、実は二日間で日経平均先物、これをクレディ・スイスが約1万枚強売り越しているということです。さらにUBSが昨日だけでも6247枚の売り越し、この先物の大量売りの背景にはやはりヘッジファンドのそれだけの思惑的な動きがあったんではないのかなという気がしますし、これに加えるような形で日系の証券会社もかなりまとまったショートポジションを作っていたと、たぶんこれは金融機関のヘッジの売りが証券会社経由で出たんではないかとこうゆう見方にもなっているようです。その背景には何があるかということですが、このベアー・スターズ問題の深刻化、これを受けまして今夕のFOMCまでまさに数日間の動きがあったわけですが、ちょうどその前提として為替は95円前後、FFレートの下げ幅は最大0.75%程度まで織り込む形で日経平均先物を大きくショートしたと、こうゆう見方を取る関係者が多いようです。現実に為替は昨日で95円台に入ったということ、さらにFFレートの下げ幅ですが0.75どころか1%という数字が出ているわけですので、当初の目的は達成したということで、一気に巻き戻しの動き、これが10時以降出てきたとみるべきなのかもしれません。特に先物の売買枚数、前場10時までで何と5万枚ですね、昨日が20万枚以上ということで、このコーナーでもしばしば申し上げていますように、20万枚以上の先物の売買枚数は得てして相場の転換点を表すことが多いわけですが、今日も朝の10時までに5万枚という、ペースとしては20万枚ペースだったということ、まさに10時まででひとつ大きな動きが終わったのかなとそういった1日であったのかもしれません。

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2008年3月17日放送

テレビ東京 ワールドビジネスサテライト

アメリカを震源地とした金融市場の混乱が深まっています。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 五十嵐敬喜さん

今日番組の中で円高円安という話がずいぶん出てきましたので、そのことに関連していうとですね、途上国的な為替政策からそろそろ脱却したほうがいいんじゃないかということですね。自国通貨弱いほうがいいという、これで日本も随分、円高になりそうになったらどんどん介入する、介入すれば外貨準備が積み上がっていくわけですよね。一杯積み上がっていった結果、どうゆうことが起こっているか。最近のようにちょっと円高が進んだりすると外貨準備が一気に目減りするんですね。介入するために国債発行してお金調達しているんですけど、こっちは変わらないんで、今、債務超過、たぶんさっき阿部さんと計算したら、34兆ぐらいの評価損、債務超過が出ている状態ですから、積み上げするといろいろ問題がある。一方で、円高が進んだ時に、外貨建ての輸出入で為替差損、差益が出るんですが、今や輸入のが大きいんです。だからむしろ円高は国益だとすら言えるというのを理解してほしいなと思うんですね。

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