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やはり13000円をかなり意識した動きが連日続いているなあというのをちょっと頭の隅に置いておきたいものであります

2008年3月5日放送 日経CNBC マーケットラップ

経済解説部 中嶋健吉さん

140円幅でしょうか、これ先物ですけども、ぴったりとこの間の中に入り込んでしまったということですね。すべては今週出てまいります一連の経済指標ですね、特にアメリカサイドから出てくる経済指標、これを確かめたいという、まさに待ちの姿勢、これで今日は終始したということかもしれませんね。
冒頭申し上げましたように、日経平均の先物ですが、140円幅のボックスゾーンに入り込んだという印象があるわけですが、実はこれ正確に言いますと昨日の後場から下は12910円、上は13050円というまさにこの140円のレンジ幅にはまりこんでしまったという感じがあります。こうしたレンジ相場に入りますと値動きに賭けています一連のディーラー筋というのは全く身動きが取れなくなるということになりますので、当然売買高代金が急速に細ってくると、昨日あたりから急速に代金高細っているのはこのあたりにも一つ原因があるのかなという気がします。さらにこのレンジの中には13000円といういわゆる節目があるわけですが、当然3月切りでのオプションですよね、これにつく一つの思惑も出てこようかと思います。実は3月切りで27300枚、そして4月切りでもすでに16600枚のプットオプションが建てられているということで、これはポジションとしてかなりおおきんじゃないかなと思います。言い換えれば、この水準でプットを売っている投資家ですね、彼らにとっては何としても13000円は守りたいと、こうした思惑が働く水準でもあろうかということかと思います。来週14日、いよいよメジャーSQということになるわけですが、SQを控えての思惑、これが実は2月のSQ、このときにも見られたのかなという気がします。改めてチャート見ておきたいんですが、2月のSQの時を見ておきますと、2月4日の戻り高値、これは俗にいう節分天井ということになるんでしょうか、13910円から一気に窓を開けて売り崩されたという経緯があります。そして最終的にはSQ値が2月の8日に13089円、これで決まるということですが、実はこのとき先物を大きく売り崩したのはクレディ・スイスだと言われています。そしてメジャーSQは来週ながらも、ここまでのところ2月SQと似たような動きになっているなあという気がします。ちょうど2月の27日に戻り高値14130円、これを付けて、同じく窓を開けて下に売られているということになります。そして13000円を割ったあとは13000円をはさんで、何とか2月のSQ値13089円、これを気にしたような動きにもなっているのかなという気もしますし、今回窓を開けての大きな下落、これの最大の要因はクレディ・スイスの先物売りというふうにも言われているわけです。SQまでまだ1週間以上あるわけですので、軽軽なことはなかなかいいずらいことはありますが、実はこの3日間、日経平均、VWAP値を若干下回ったあたりで決まっているということですね。今日も12980円がVWAP値になっていますので、やはり13000円をかなり意識した動きが連日続いているなあというのをちょっと頭の隅に置いておきたいものであります。

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2008年3月4日放送 ワールドビジネスサテライト 

去年10月の民営化以来次々と新事業の提携を発表する日本郵政グループ、相次ぐ企業との提携は私たちに何をもたらすのでしょうか。

東京大学大学院教授 伊藤元重さん

私もっと関心があるのは、こうゆう動きがあることによって既存の秩序にどうゆう変化が現れるのかどうか。例えばスルガ銀行と郵政が住宅ローンでしたっけ、提携したということで、今度は地銀が6つか7つか連携するという話もありますよね、なんで今までやらなかったのかと。逆に言うとそうゆうことをやるということが1歩進むわけで、そうゆう意味では郵貯の民営化というのが、一つの大きな目的というのが、ともすると既存の秩序の中で、今までのぬるま湯の中でずっといちゃうような中に、一つの大きな揺らぎをもたらして、それは金融だけではなくて、保険だとか、物流だとか、地域のいろんな立地のサービスだとか、郵政の面白いところというのはいろんなところに手足を伸ばしているから、いろんな形でいろんな業界に揺さぶりをかけられると。もっと新しいことをやって、もっといろんな業界を変えてもらったらいいと思うんですけどね。それが優勢の利益になるかどうかは別の問題ですがね。
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ある食べ物関連のメーカーの社長がいっていましたが、味には三つあると。先味と中味と後味とある。おいしそうだなと思うのが先味です、買いたいなあと思うのが。食べておいしいなあと思うのが中味なんです。食べ終わった後美味しいなあ、また食べたいなあというのが後味なんすで。どれが一番重要かというと後味だといいますよね。これは食べ物に限らずすべてのものに言えることなんです。今売ればいいという風潮では企業は長続きしないんだと思うんです。買って、いろいろあるかもしれないけど、やっぱりこの会社のもの買ってよかったなと思ってもらうことが非常に重要でね、ですから東芝のケースもそうだと思うんですけど、ここが実は正念場だと思うんですね。ここでもうすみませんと言って切っちゃったら、やっぱり東芝に対する信頼って落ちるんだと思うんですよ。だから競争して大変なことはわかるんだけど、その中で消費者のこと本気で考えているなと見てもらえるかどうかということが重要でね、企業というのはこうゆう時に真骨頂が問われるということだと思うんですけどね。

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