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やはりこの13000円あたりというのはそれなりにひとつ意識していい下値めどという形なのかもしれません

2008年3月3日放送 日経CNBC マーケットラップ

報道解説部 中嶋健吉さん

13,000円を守るような動きを終日見せていたんですが、引けにかけてちょっと仕掛け的な売りがあったんでしょうかね、瞬間13000円を割れた引けということなんですが、全体的には追随的な、ろうばい的な売りが出ていない、あくまでも仕掛け的な売りがマーケットを終日支配したという一日かもしれませんね。
何といっても、アメリカサイドでは信用不安の再燃、さらに景気減速懸念ということでニューヨークダウの二日連続の大幅安、さらにはドル安という形で表れてきているわけですが、そうした流れを受けた東京マーケット、これだけ悪材料がそろいますとどうしても弱い動きになってくるというのもやむを得ないのかもしれません。市場の実態を表す先物でみておきたいんですが、寄り付きはすでにシカゴの先物清算値、これが13305円だと思いますが、これを大きく下回る13160円の始まりということですね、これは金曜日の大証終値比実に400円安という寄り付きということになるわけです。ただそのあとは安値が13030円、上値は13180円とわずか150円幅でずっと終始していたということです。ただ大引けにかけて再び仕掛け的な売り物が出て、最終的には13000円割れでの終りということになっています。ニューヨーク市場では株安債券高という動きが顕著になったということですので、まあこの動きそのまま東京にも持ちこされてきたということです。東京での債券の動きをみておきますと、今日は高値が138円93銭まで買われています。これは2005年以来付けました139円15銭ですね、これは1月の23日に付けています、これは2005年以来の高値ですが、これには若干届かなかったということで、そして上髭が長めについてしまったという形になっています。債券もいけそうでいけないというのが今日の動きだったのかもしれません。さらに本日の株先債先の動きですね、これは常に逆相関の動きになることが多いわけですが、今日見ていただきますと、債券は大きく乱高下していますが、株は引けにかけて若干売られたというわけですが、それ以外は横ばいということで、この二つの間で裁定の動きが強力にあったということも見にくいようです。むしろマーケット関係者が言いますのは、今日はヨーロッパから実弾売り、言い換えれば長期投資家の現物売りがかなり出ていたんではないかという見方が一部出ているようです。となりますと、それにしては13000円を前にしてかなり底堅い動きであったと言えるのかもしれません。ことことさように、このところ大きく下落しましても追随する、ろうばいするような売り物があまり出てこないということで、少なくとも短期的な仮需の動き、これはほぼピークアウトしたということだと思います。あとはそうした欧州系含め、最終投資家の売りがこれ以降出てくるのかどうか、もしそうでないのであれば、やはりこの13000円あたりというのはそれなりにひとつ意識していい下値めどという形なのかもしれません。

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2008年3月3日放送

テレビ東京 Newsモーニングサテライト

急速な価格の下落が背景にあります。DVDなど光ディスクを手掛ける国内有力メーカーが相次いで自社生産の撤退や縮小に動きだしました。日立マクセルは今月末をめどに生産を停止し、全商品を台湾などの外部委託に切り替えます。また最大手の三菱化学メディアは現行のDVDに続いてブルーレイディスクの外部委託を始めます。アジア新興勢の低価格攻勢に押され、日本企業の戦略は転機を迎えています。
こちらは負のスパイラルが止まりません。アメリカの経済指標は軒並み悪化し、ドルの独歩安を招いています。商品価格は上昇、インフレと景気の後退が同時に起こるスタグフレーションの可能性を指摘する声が強まっています。週間ベースでダウは前の週に比べ114ドル安、ナスダックは31ポイント安となりました。今週も雇用統計などアメリカ経済の行方を占う指標が相次ぎます。

経済評論家 三原淳雄さん

今、株が下がって、世界的に大騒ぎしてますけど、だいたい10年おきにこうゆうことってあるんですよね。よく言われましたけど、7のつく年のジンクスとか、87年ブラックマンデー、東南アジア通貨危機、そのあと本当に枠組みが変わっているでしょと。ブラックマンデーのあともう忘れたでしょうけど日本が強かった時代があるんですよね。世界でも日本が独り勝ちと。日本がこけている間に東南アジア通貨危機が起きて、その後アメリカの独り勝ちになる。このときの東南アジア通貨危機が起きた時の東南アジアは貧乏だった、中国もひっくるめて。だから危機が起きたんですね。今度この後何がおきますか。人生に変化つきものだし、社会に変化つきものだけど、ここを見ることが大事なんじゃないですか。世界は今大きく枠組みを変えよう、パラダイムって意味ですがね、それをちょっと見ただけでもわかるでしょ。人口動態の変化、先進国はアメリカを除いてどんどん減っていくと。新興国が我々並の生活水準まで追いついてきたときには資源はあるのと。地政学的なシフトというのも、これまではアメリカを中心に、だからデカップリングだとか、カップリングだとか言われたわけですが、これも段々シフトしてくるんじゃないんですかと。軍事的にも変わってくるでしょうし、もうひととおカネが違うでしょと、昔とは。お金余っているんですよ、僕の懐にないだけで、世界的にはすごいことになっているんですね。政府系ファンドなんて発想をまるっきり変えないといけないお金でしょ、ということは、一般的に資本市場というのは企業がお金を求めた、今はお金が企業を求めるわけです。企業丸ごと買いましょうかというような、国境を越えて瞬時に起こりかねないと、だから今、政府系ファンドを規制するとか何とか、規制するからといったって、どうするのと。宗教が場合によっては違う、デシジョンも違いますから民主主義でもない、市場経済でもない、俺が決めるよというお金も随分あるわけでしょ。言葉が通じない人が出てくるわけですね。ちょっとエコノミストの英語って難しいんですけど、JAPAINと書かれたわけですよ。痛み、傷んでいる日本、それがわかっていない日本っていらいらしているんですよ、エコノミストがね。まだセカンドビゲストと書いてあるわけ。少しはしっかりしろよと、それは何を言われているかというと、日本の政治がぼろちょんに言われているわけですよね。しっかりやらんかいと、これだけやることがあるでしょとこれから日本がやらなければいけない。日本はこれから単純なモノづくりではなくて、付加価値のあるもの、金融サービス業なんて最も付加価値つけやすいのに、ここに理解がないんですね。金持ち優遇けしからんとかいってね、500万円の譲渡益は2割引く、だれがいま儲けているんだと。どこ目付けていっているんだとね。こうゆうところが抜けているわけ。それと、人口が減るってことは、世界の人口が増える中で、日本人の数はどんどん減っていくわけです。金融サービス業を担える人材、それには英語力もいるでしょう、英語さえできれが20億人ぐらい世界の人とやっていけるわけでしょ、そうゆう人材も作らないといかん。教育は何やっているんだと、政治が悪いとボロチョンに行っているわけですが。それから生産性、ブランド力、ここでしょ、日本は、付加価値というのはそうですから、そういったところに集中的にやらなければならないのに、ばらまいていませんかと。道路なんていらないんじゃないの、本当に。もうちょっとやることあるでしょ、地方の人がいるんだとしたら、もうちょっと生きた使い方したらいい。

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