今日からいよいよ6月限月もの入りだということで、マーケットはそこを意識した形でここで止まった
2008年3月14日放送
日経CNBC ウィークリーラップ
経済解説部 中嶋健吉さん
マーケット関係者から後場寄りに多分入ったと言われています公的と思われる買いですよね、これに対して少し怨嗟の声が上がってきましたね。そこまではマーケットは下値が12400円、これをきちっと守る形でバランス取れた売り買いがあったんですが、公的がちょっと上を買いに行ってしまったばかりに、下のほうの買いさし値がばあと一気に上のほうに上がってしまったんですよね。買い終わった後、欧州からまとまったバスケット売りがどんと出てきたということで、そうすると下のほうの買い物が切れていますのでね、あれよあれよと言う間にだらだら下げていったという、こうゆうのが現状のようですよね。今日は先物が最終的に12080円で引けていますが、実は80円、それなりに意味がありましてね。マーケット関係者が一番注目しましたのは1月の22日の安値を守れるかどうか、簡単に破れてしまったんですけども、その時の場中の安値が510円、そして夜間取引の安値が130円だったですね、12130円。これは3月限月ものなんですけども、実は12080円というのはその時に付けました6月限月ものの安値だったんですよね。今日からいよいよ6月限月もの入りだということで、マーケットはそこを意識した形でここで止まったというパターンではないでしょうかね。3月11日の安値を下回ってない、例えば鉄だとか、みずほだとか、三菱UFJ、下回っていませんので、マーケットが全体崩れたというよりも、そうした中での取り合いがあったと言ったほうがいいかもしれませんね。
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2008年3月13日放送
テレビ東京 ワールドビジネスサテライト
為替は今日1ドル100円を割り込みました。ドル安、円高、原油高、さらに株安と負の連鎖が一向に止まりません。
ボストンコンサルティングS 日本代表 御立尚資さん
一番注目すべきは大きい流れとしてこのままドル安が続いて、基軸通貨としてのドルが揺らぐようなことが始まったのか、それとも中期的なアップダウンの中でドルが弱くなっているのか、このどちらになるかでものすごく大きく違いがあると。過去、イギリスのポンドからドルに基軸通貨が変わった時にやっぱり経済混乱がすごくあって、みな読めなくなったんですね。これがどこまで進んでいって、どの程度ドルの基軸通貨としての役割が変わっていくのかというところをじっと注意して見ていかないと短期的な変動だけでは分からない部分があるんではないかという気がします。
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需給の部分はまずは崩れていると思うんですね。実際の需要以上に供給が出てきている。ただ、すごく中期的にみると、日本は人口は減っていくんですけど、世帯数はそんなに減らないと言われているんですね。単身世帯が増えていくんで、結構そんなに減らない、一定程度の住宅需給は戻ってくる。中期的にはバランスしてくる可能性が高いと思うんです。ただ、短期的には非常に読みにくいのは、金融商品として不動産が扱われるようになってきているんですね。今、いろんな数字がありますけど、一般に言われているのは、だいたい400兆円分ぐらいの商業用とかオフィスの不動産があって、同じく400兆円ぐらいの住宅用の不動産があると。一方、100兆円前後の投資用の部分がその両側にかかってあるんですね、リートだったり、ファンドだったり、マンションだったら一棟買いして買うと。そこの部分、サブプライムの影響もあって、投資のお金が入らなくなっていますし、銀行もかなり不動産投資に対する融資をしてきましたので少し絞り気味と。ということはお金が付かなくなっていますので、ここは当面の実態需給だけでなく、金融商品として回りにくくなっているんで、これが一体住宅のところに影響するのかどうか、ここが一番読みにくいところだと思いますけどね。
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持ち株会社というのは、今までいろんな事業ごとに人を採用しているという形で、その中から持ち株会社のスタッフを集めてこようとすると、どうしても各事業の視点から目が移らないですよね。国家公務員の人気改革も同じで、各省で採用して、最後の最後に内閣府とか官邸に持ってくるだけだと、これなかなか難しいので、本来は採用時点から2割から3割の人が背番号、本籍地は官邸、内閣府、自分は全体を考える人、という人がいて、それが何年かどっかの省に行って、官邸、内閣府に行き、という持ち株会社の専任スタッフみたいな人が2割か3割いると。安倍政権の時も公務員人事改革というのは忘れ去られていますけど、本当は国のグランドデザインかける人つくるのはすごく大事なんで、もう一度人事制度を考えるというタイミングなんじゃないかなという気がします。
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