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短期終了というのが意外に近いのかな

2008年4月24日放送

日経CNBC マーケットラップ

経済解説部 中嶋健吉さん

言い換えれば度肝を抜かれたという感じなんですよね。ネット買い株数で2770万株の買い越し超とういうことなんですよね。実は買い越し株数では昨年9月27日、3190万、多分これ過去最高だと思うんですが、それに次ぐ水準であったということなんですよね。ただ、今回よくよく見ますと、ニューヨーク市場の引け後に発表になりましたアップルだとか、アマゾン、決算見通しがかなり慎重なものが出たということで、実はこの両銘柄急落しているんですよね。取引が終わった時間外で。そして、その結果、ナスダックの100先物指数、これも約10ポイント以上の下落になっていたということを考えると、この買い越し幅、やや違和感があったなという感じがしますよね。今回の場合は、特定の銘柄に買い戻しが集中しているとも言われています。そうしますと、それを除きますと、金額ベースでは100億行くか行かないかの買い越し幅だということで、まあ、あまり大したこともなかったなという感じもします。ちなみに見ておきますと、昨年9月の27日の買い越し幅の時ですね。このときは出遅れと言われてました銘柄が徹底的に買われたケースでしたね。特に銀行、証券、その他金融、さらに新興市場銘柄、これまでも軒並みその日買い注文が入ってきたということで、今回との違いは大変大きかったなという感じがします。その結果、安く始まったものの、ただただこの買い株数の大きさがありましたものですから、短期筋のお金を集めたんでしょう。一気に13680円まで買い上げられました。これは実はシカゴの清算値でもあったわけですね。ただそのあとは追随がないということで、今度は一転ロングの投げ売りが始まり、最終的には13500円までの下落ということになります。実はこの13500円ですね。3月17日、今回の起点となります安値ですね。ここからの最初の戻り高値、これがちょうど13500円、日経平均先物で見ていますが、なるわけですね。今回はそこを上回ったあとの最初の微調整ということですんで、逆のこの13500円が下値支持になっているというのが見て取れようかと思います。そのあとは結局13550円前後、これを挟んでのもみ合いに終始するわけですが、13550円、改めて見ておきましょう。まず、13560円といいますのは、CMEの安値でありました。そして13550円前後といいますのは、4月22日以降、一貫してもみ合いゾーンにあった水準であると見て取れます。21日の月曜日、ちょっと振り返っておきましょう。その時に25日移動平均とのかい離が6.13%まで拡大したということで、非常に慎重論が出始めたわけですね。そして今日は実は25日線とのかい離は3.43%まで縮小してきています。先ほどのチャートで見ましたように、22日以降は13550円を挟んでのもみ合いを続けているわけですので、日経平均が下落したというよりは、むしろ25日線の上昇を待ってかい離が縮小したと、こうゆうふうに見るべきでしょう。一般的に5%以上かい離が拡大した後、短期調整ですけども、2、3%まで縮小しますと短期的な調整は終了というふうに言われています。日経平均がこのまま横ばっても25日線が上昇を続けますので、短期終了というのが意外に近いのかなという感じがします。

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