新たなポジションが、今の段階ではほぼ生き返ってきた
2008年4月16日放送
日経CNBC マーケットラップ
経済解説部 中嶋健吉さん
日米共いよいよ決算本格化ということで投資家としてはポジションを一方に傾けるというのはなかなかしがたい流れになってきていますよね。決算、ちょっと振り返ってみたいんですよね。先週金曜日発表のGEの1ー3月の決算、これから始まっているんですけども、実績、見通しとも市場予想を下回ってしまったということで、ニューヨーク市場の急落の引き金を引いたということになっているわけですよね。GE見ておきますと、前の有名なカリスマCEOと言われましたジャック・ウエルチさんですね。この時代に社会インフラから金融まで手がけるコングリマリット化、これを強力に推し進めたという歴史がありまして、2000年には何と金融部分から上がる利益が全体の40%を超えていたと。こうゆう時代もあるんですね。ただ、そのあと起こりましたエンロンの金融事件、これに何らかの影響を受けてしまったということで、これを分離させるという方向性がその当時から出てきましたね。ただ、さはさりとて、金融部門が常にGEの中では主力部門であるというのは間違えない。今回の決算見ますと、まさにこの金融部門が足を引っ張っているんですよね。それ以外の非金融部門は極めて好調だったということ。これがひとつ大きなポイントになろうかと思います。そして、今回のインテル。まさにこの流れを受け継いでいますよね。4ー6月は売り上げ、利益率ともに市場予想を上回ったということで、引け後7%の上昇と。そして、東京市場はこのインテル決算を織り込む展開になったということでしょうかね。CMEは13055円で返ってきていますが、インテルプレミアムというんですかね。これが付いたということで、東京の先物は、今日は200円高い、13250円まで買われたということになります。ということになりますと、インテルの好決算を受けて、たぶん強いだろう、今夕のニューヨークマーケット、これをほぼ織り込んでしまったのかなという印象がどうしても出てきますね。そしてさらにもう一つのポイントとしまして、今夕は引け後にIBMの決算が予定されています。このIBMの決算、まさにこのインテル効果と同じような形で思わぬいい数字が出てきますと、東京マーケットにはまたまた大きな影響を与えるということ。やはり売りも買いもちょっと傾きずらいというこの流れは依然として続いているということです。最後にポイントとして挙げておきたいのは、4月のSQ値ですよね。これ13129円、13130円ですが、今日は寄り後すぐにこれを上回って、そのあと一貫してこれを上回っているんですよね。SQ値というのは、そこで大きくポジションが入れ替わっていますので、新たなポジションが、今の段階ではほぼ生き返ってきたということを意味しますんで、マーケットにとってはポジティブという感じがします。
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2008年4月15日放送
テレビ東京 ワールドビジネスサテライト
マンションの販売の落ち込みが浮き彫りになるデータが発表となりました。
千葉商科大学大学院教授 斎藤精一郎さん
こうゆう制度ができたのは世代間の負担ですよね。だんだん若い人が少なくなってきて、現役世代が。年寄りが増えてくる。これは人口構造上しょうがないですね。どうしても負担が増える、高齢者の。それを若い人に押し付けるのか。多少高齢者の人も負担するのか。若い世代、現役世代に全部押し付けようというのはよくないですよね。高齢者もそれなりに負担しなくてはいけない。これが本質的な議論ですよね。世代間の負担の公平化。これはきちっとして、高齢者もそれなりに負担しなければいけないというのは正しいと思います。ただ、感情論としてみれば、一生懸命働いてきたお年寄りに、高度成長を支えた方々に負担をさらに強いるのは忍びないと、それはみんなが持つ気持ちですよね。しかし、若い人たちだけに負担を増やしていいのかというとそうはいきません。そして、もう一つの解決方法としては、高齢者の中でも所得の差が相当広いんですよね。資産の格差をみると大きい。そういった所得の大きい人、資産の大きい高齢者からの負担をもう少し大きくして、それを耐えられない高齢者の方にそれを開放すると。こういった高齢者間の負担をもうちょっとバランスさせるということが必要じゃないでしょうか。
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