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後場から一気に投げさせられた

2008年4月9日放送

日経CNBC マーケットラップ

経済解説部 中嶋健吉さん

久々にSQの前の水曜日は荒れるというアノマリーですね。これを示現してくれたのかなという気がします。いずれにしましても、この動きですよね。特にこの動き見ていますと全体的には、ニューヨークが36ドル安でしたでしょうかね、それで返ってきたにもかかわらず、CMEが105円高で返ってきたということから全体的に変な動きだなということがありましたよね。ただ、こうした動きは振り返りますと3月28日、このときは日経平均先物売り越してましたクレディ・スイス、これが一気に買いに転じたということで後場から急伸しているんですよね。ですからCMEが上昇してたというのはある意味わかると。そしてもう1回、4月1日。今期に入った初日の動きになるわけですが、全体的には後場から大変強い展開になったということで、CMEの強さを先どったという動きだなということがありました。ただ、こうしたアノマリーがあったせいでしょうかね。今日は朝の段階からかなり強い展開になってきたということなんですよね。何が強かったかというと、意外に強かったのはハイテク株、弱いのが銀行、不動産ということですよね。そしてここから理解しがたいことが起こってしまうわけですが、結局朝から日経平均がプラスで推移していると、ただ片やTOPIXがマイナスということになってくるわけですよね。これ少し理解しがたいところは、昨日ニューヨーク下げた原因がAMD、アドヴァンス マイクロ ディヴァイス、これが売り上げは予想を下回ったということでハイテクを巻き込んで全体的に下げてしまったと。SOX指数は何と2.8%下がったわけですよね。こういった背景がありながら、今日は東京マーケット、ハイテク中心に強かったということになってくる。こうしたことに大変違和感を持つ投資家が多かったということです。実は昨日の先物の手口、ここに秘密が隠されているかと思うんですけども、実はメリル・リンチの手口なんですよね。実はメリル・リンチは昨日、日経平均の先物プラス1555枚、TOPIXがマイナスの5850枚、売り越しですよね。言い換えれば、NTロングですよね。日経平均型を買って、TOPIX型を売っているということになるわけです。そうした動きが今日も強まったのでしょうか。その結果今日何が起こったかといいますとNT倍率、これが急伸していますよね。NT倍率見ておきましょう。次のようなチャートになっていますが、直近は10.36,10.37とこのあたりで上値が抑えられていました。今日は一気に10.40まで行って引けが10.38、引け値ベースでも直近の上値抵抗のところを抜いてきたということですよね。これがひとつ大きなポイントかなという感じがします。CMEが大証比大きく上回って返ってきたということで、朝からロングにした人も、結局こうしたNT倍率を巻き込んだ非常に微妙な動きの前に、後場から一気に投げさせられたということが今日の動きから感じられますよね。結局終わってみればNT倍率だけが上昇してしてしまったということ、考えてみれば、仕掛けた投資家の思惑だけが目立った一日と。結局大証を上回ったCMEの動きですけど、こうした思惑の中に巻き込まれた形でのちょっと恣意的なものだったのかなという印象の残る一日ではありましたね。

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2008年4月8日放送

テレビ東京 ワールドビジネスサテライト

政府の経済財政諮問会議が今日開かれ、骨太の方針策定に向けた議論が始まりました。日本経済が踊り場に差し掛かる中、これまでの成長路線はどうなるのでしょうか。

野村証券金融経済研究所 経済調査部長 木内登英さん

ヨーロッパはマネーが拡大しちゃったんですね。銀行が貸し出しを非常に増やして、マネーが非常に増えています。12%ぐらい増えているんですけども、80年代末の日本と同じぐらい伸びているんですね。やや異常な形でマネーが伸びて、住宅とか、企業とかですね、かなり銀行が貸し出しを増やしているんですね。ですから、サブプライムだけではない問題を抱えているといのがヨーロッパなんだと思います。いままだ経済がしっかりしているんで、そんなに大きな問題は出てこないんですけど、これから景気が減速した時ですね、ヨーロッパ独自の金融問題が出てくる可能性があるわけですね。そうすると金融機関の損失がもっともっと広がってくる。貸し渋りが起こる。経済はもっと悪くなる。そうすると思いのほか大幅な金融緩和というのが必要になってくるかもしれませんが、アメリカに起こっているようなですね、そうすると通貨も下がってくる。むしろヨーロッパのほうが見えていないだけ不気味さというのが大きいんですね。アメリカよりも大きい。今年の後半にかけてはむしろ焦点はアメリカからヨーロッパに移ってくる可能性があると思うんですね。

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2008年4月8日放送

日経CNBC マーケットラップ

経済解説部 中嶋健吉さん

まあ、何といっても今週以降、いよいよ日米の決算が本格化すると、これが一番大きいのかもしれませんね。さて11日金曜日はG7プラスオプションSQと、大きなイベントがそろっているということもあるんでしょう。特に昨日ですね。先物で節目と言われています13500円、これを達成したということ。目先の達成感が出てきたということかもしれません。特にニューヨークは小幅高だったし、円も若干の円安で帰ってきているということで、これほど売られるというのは考えずらかったわけですが、日経平均の先物はシカゴの清算値をすでに寄り付き段階で80円以上下回る13390円の始まりだったということで、寄り付きから売り優勢だったという感じがします。そのあとは一貫して水準を切り下げる動きですが、その過程の中でここまでマーケットを牽引してきました、具体的にはキヤノンだ、アドバンテストだというハイテクの一角、さらには銀行の一角、総合商社など軒並み崩れたということですね。消去法的に買われたのは何かということになりますが、これが意外と電力だとか、NTT、JT、JRなどの大型のディフェンシブ銘柄群であったと、これは前場段階で顕著であったわけです。そして後場からかこういった銘柄群が若干伸び悩んだとなると、すかさず薬品だ、建設と改めてディフェンシブ銘柄を物色したわけですが、こうゆうふうに食い散らかしますと、どうしても方向性がでないということで、最終的には行って来いという形で終わったということかと思います。主力株をこうした形で外しながら、循環的にディフェンシブ銘柄を買うということは目先達成感が出た一つの証ではないのかなという気がします。さらに11日に予定されていますオプションSQということになるわけですが、ドイツ系の2社がかなりまとまった合成先物を組んでいるという意見があります。特に13000円のプット、これを売り、13000円のコール、これを買うポジションを1社が作り、ほかの1社は13000円のプットを買い、13000円のコールを売るというポジションを作っているということです。こうした合成ポジションががっちりと組み合っているということです。SQに向けて13000円、これの攻防がどうやら始まりそうだという気分が見えてきただけに、なおさら様子見気分が広がってきたんではないでしょうか。13000円のところのコール、プット、30000枚以上建っていますが、そのうちの10000万枚はその2社の食い合いになっているということです。この影響度、かなり高いということで、SQに向けてそれなりの思惑的なものから、13000円を挟んだ攻防になるんではないかという見方、かなり強まってきているというところは少し見ておきたいところです。

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