このお金は非常に移ろいやすい
2008年4月25日放送
日経CNBC ウィークリーラップ
経済解説部 中嶋健吉さん
何よりも今日は債券ですよね。これを外すというわけにはいけませんね。何と債券先物1日で3円近い乱高下ということなんですよね。場中ではサーキットブレーカーがかかちゃたということで、記憶で行きますと、これは2002年の9月以来だというふうに聞いています。その時何が起こったかといいますと、日銀が銀行の保有株買い取りますよと、一気に株買い債券売りが出たというふうに聞いているんですが、今日はそういった材料何も出ていませんよね。それでこうゆうふうになってきたということです。基本的には質への逃避、これにある程度めどがついたというか、だいたいいいところに来たんではないかなという気がしますね。今日はこういった形で債券が暴落ですよね。じゃあ、そのお金どこに持っていっているんだということになると、当然株に来ているんだろうなということで、次の指数をちょっと見ておきたいんですがね。今日、上昇率から見ておくと、こうゆう上げになっているんですよ。TOPIXコアがトップ。大型がその次。という形でだあーと言っていますよね。小型株が一番少ないんですよね。これ何を意味するかというと、債券からのお金が逃避しているわけですから、換金性が一番高いものからまず行くわけですよ。当然コア30。そして大型株。新日鉄などはあれだけ悪い数字を出しても今日買われてしまったというのは、多分こうゆうところにポイントがあるのかなということですんで、このお金は非常に移ろいやすいんで、これが一つの方向性を決めたと断定するにはまだ早いかもしれません。
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