債券先物の崩れが日経平均の先物にいい影響を与える可能性
2008年4月17日放送
日経CNBC マーケットラップ
経済解説部 中嶋健吉さん
依然としまして続伸するニューヨークですよね。これが大変いい影響与えているのかなと。日本の背中を押していると言っていいのかもしれませんね。日経平均の先物でみておきたいんですが、4月7日の戻り高値。これが13500円でしたか。今日はこれを上回った520円まで上昇しましたね。ということで3月17日に付けました11610円、これが当面の底かなという、こうゆう認識がだいぶ強くなってきました。今日は、寄り付きから窓を開けての上昇ということになっています。そして昨年10月から上値を抑えていましたトレンドライン、どうやらこれを上回ってきたのかなという、こうゆうシグナルが出始めましたね。そして同じく一目均衡表、これも見ておきましょう。昨日も見ましたけれども、結局一貫して雲の下限で押し返されてきました、そして今日はいよいよ雲の中に突入ということになってきましたね。そして、遅行線、これは26日前の数字に遅行しているわけですが、その当時の日々線に対してどうゆうスタンスになっているかといいますと、その当時の日々線を下から上抜いてきたということで、ある意味ではこれは強気シグナルだというふうに言われていますので、流れとしては、若干強気シグナルがぽつぽつと出始めたということでしょうか。さらに見ておきましょう。先週8日から明確に上昇に転じてきました25日移動平均ですよね。これを見ておきますと、そしてあとは75日移動平均、この二つの動きを見ているわけですけども、特に日々線が13000円の前半、13500円まででもいいんですけど、この動きをこれからずっと続けていってくれれば、25日線はいよいよ上昇トレンド強めてくるということ。そうなりますと強い下値支持として一貫して意識されてくるだろうなという気がしますね。そして、下落を続ける75日線ですね。これも日経平均が13000円の前半でずっと推移していくということを考えますと、5月に入ってから下げ止まりから横ばいと、これが予見されています。となりますと、25日線が75日線を上抜く、いわゆるゴールデンクロスですね。これが5月の初旬から中旬あたりに出る可能性もあるということで、あたふたとこうした強気シグナルが出始めてきたということ、最後のとどめてしまして、債券の先物ですね。これも見ておきたいんです。昨日もマーケットとしては崩れてきましたよと申し上げていたんですが、実は今日は138円72銭まででしょうか。ここまで今日は下げたということで、直近の13銭を下回ってきたと。いよいよ一目均衡表の雲ですね。この上限が138円54銭、このあたりに控えているわけですんで、ここで止まるのか、それともこの雲を下抜けてしまうのか、まさに正念場に来ているという感じがします。特にEUだとか、中国、アメリカなど3月のCPIですね。これがどうやらインフレを意識させるような上昇になってきているということもありますので、投機的に使われてきた債券の先物、これには間断とした売り圧力がかかる可能性があるので、どうも債券先物の崩れが日経平均の先物にいい影響を与える可能性もあるということで注意して見ておきたいところであります。
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