公的の買いだけではマーケットを支え切れない
2009年1月26日放送 テレビ東京 Newsモーニングサテライト
週刊投資新聞バロンズから。景気後退の勝ち組と題して、日本企業、京セラを取り上げています。京セラは太陽光ビジネスや携帯電話、様々な機器に使われるセラミック部品と実に事業の多様化に成功したと分析しています。また、負債がほとんどなく、8000億円近くを保有する財務状況も高く評価しています。今季は47%の減益予想ですが、赤字転落見通しのソニーなどに比べれば良いほうだとしたうえで、将来的には世界第4位の太陽電池事業が魅力的で、景気後退を乗り切れば、超優良企業になっているかもしれないとしています。
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2009年1月26日放送 日経CNBC ラップトゥデイ
経済解説部 中嶋健吉さん
ただ、依然として気になりますのは、先物と現物との逆ザヤ状況ですよね。今日一日の値動き、ほとんどのケース逆ザヤになっているんですよね。逆ザヤというのは、先物の価格が現物を下回るということで、通常ですと、先物には金利の分が乗っかっていますので、現物よりも高くならなければいかんのですね。それがこういう形になっているということは、本当に、ずっとコンスタントに先物に売りが続いていると。通常ですと、これだけ先物に逆ザヤが続いていますと、マーケットが自動的にそれを解消する方向に向かうわけですよね。要するに、割高の現物を売って、割安の先物を買うということで解消されるですが、それすら起こらないということは、マーケット自身が自主性をなくしている、まさにそれが弱いマーケットのサインだということでしょう。特に、公的の買い云々がいわれているんですけれども、引けにかけてああいう下げをしてしまうというのは、むしろ公的の買いに先物の売りがぶつけられている、そういう感じですよね。言い換えれば、公的の買いだけではマーケットを支え切れないと、図らずも、そういうことを証明してしまったのかなという感じがしますね。
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2009年1月26日放送 テレビ東京 NEWS FINE
電通総研 消費者研究センター 四元正弘さん
今の消費全般に言えることかもしれませんが、今の消費者はモノを買うというよりも、物語を買うと思っている方が多いと思いますね。物語というのは、高級バッグを持って、そのあと気取ったお芝居なんかを見に行って、そのあとお友達や大切な人と食事をして、これ全てが今日の優雅な自分という物語なんですね。物語というのはトータルで考えますから、高級バッグをレンタルにして、そこら辺を節約する分だけ、お芝居にお金をかけたり、食事にお金をかけれるということがありますよね。それで、トータルの物語の価値が増えるんであれば、それはその人にとってハッピーなわけですから、物語を重視するという中で、小物というか、ものに対する意欲というのはどうしても落ちていっていますよね。
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