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ずっと死ぬまで、ずーと成長し続ける

2009年1月14日放送 NHK h COOL JAPAN~発掘!かっこいいニッポン

大人

松本大学 観光ホスピタリティ学科 佐藤博康教授
日本の場合は、明治のころできた今の民法のなかで二十歳という数字がきちっと決められていましてね、一方、ヨーロッパとか海外の場合には、なぜ18歳が出たかというと、1960年代、いろいろ世界中で変革が起きていたころ、この時に、若い人たちをどう政治に取り込むかというところで、投票の年齢を下げていって18にした。それまでは、むしろ21とか、上だったようですね。日本はそれを変わらずに、今来ていると。日本も投票権ぐらいは18でいいのではという議論は出てきていますけどね。

大人になりきれないというところはもちろんあるんだけれど、僕らは常に人と何かをする時、私は若輩者でございますけれどもとか、未熟ではございますがとか、相手を高めるというか、謙譲してそういう言葉を使うんだけれども、日本の考え方は、生まれて大人になったというのではないんですよ。ずっと死ぬまで、ずーと成長し続けるという一つの文化みたいなものがあって、そういう表現とか、キャラクターに出てくるのかな。

コミュニティというか、社会全体、その中にその人がどうはまっていくかというのが、成長の途中で、それぞれの段階で節目をつけてきた。それが一つの儀式だったり、という感じなんですよね。日本には、このほかにまだいっぱいあって、入学式だとか、皆さんのところでは絶対ない式が、入社式。これも、ある意味で、喜んでこの社会に入れましょう。その代わり、勇気とリーダーシップというのを大人になるために要求するよというのがちょっと見えておもしろかったと思うんですけども。

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