きちんとしたエネルギー戦略を持っているとはとても思えない
2009年2月13日放送 NHK BS1 経済最前線
ローマ 野口修司さん
今年4月には、主な新興国も加えた主要20カ国による2日目の金融サミットがロンドンで開かれます。新興国との協調を果たすためにも、先進各国が自ら保護主義を疑われるようなまねはできません。今回のG7で、責任ある対応をG7各国が取れるかどうかも注目したいと思います。
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2009年2月13日放送 テレビ東京 ワールドビジネスサテライト
JETRO 国際経済研究課 高橋俊樹課長
いろんな形を変えて、保護主義的な動きが増えているというのが実態であるかと思います。例えば、輸入する時の港を限定するとか、飛行場を限定するとか、輸入手続きに関する保護主義的な動きというのもあります。
日本というのは、自由貿易のメリットを一番享受できる国だというふうに私は思いますので、保護主義をなくすような方向に日本として貢献するというのは、日本のあるべき姿ではないかと思います。
青山学院大学 袴田茂樹教授
ロシアというものが、エネルギー資源を国家戦略的に利用しているという、このことをしっかり念頭に置いたうえで、対応する必要がある。これはまた事実だと思います。
中国もロシアとエネルギー交渉をしています。中国は絶対的にエネルギーが不足していますから、購入する立場なんですが、その交渉の状況を見てみますと、中国は非常に強気なんですね。少なくとも、日本が国家として、政府として、あるいは経済界として、きちんとしたエネルギー戦略を持っているとはとても思えない。したがって、非常に弱い立場で交渉しているという感じがしています。
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2009年2月14日放送 BSジャパン マーケットウィナーズ
TAKMAキャピタル(株)運用担当取締役CIO 岡崎良介さん
10月、11月、12月、1月と、だんだん株価も下がっていくんですが、ボラティリティも下がっていく。最終的にS&P500で840ポイントあたりを目指して、ボラティリティ、40数%というところなんですが、常識的な範囲の30ポイントまで落ちるためには、もうあと1カ月か、2カ月かかるところかなと。収れんする値段は、現状835ぐらいなんですが、大体このあたりに落ち着くんじゃないかなと思います。ただ、大事なことは、そのあと再び新たなトレンドが始まるということなんですけどね。
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コメント
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■インド、中国製玩具の輸入を全面禁止-保護貿易主義に走る各国?
こんにちは。中国は保護貿易的な動きをみせていますが、インドの措置はこれに対する報復だと思います。世界的に保護貿易的な動きが見られるようになって来ましたが、これに対する日本の対応は、比較的簡単なことだと思います。まずは、内需を徹底的に拡大して、GDPに占める輸出の割合を現在の16%から10 年前の8%以下にしてしまうことです。それと同時に保護貿易主義に走ろうとする国に対しては、徹底的に恐喝をすべきです。恐喝というと聞こえが悪いですが、保護貿易主義的な動きを見せた国で、日本が金を貸している国に対しては、金を返済させることをちらつかせたり、援助している国に対しては、援助を打ち切ることをちらつかせるのです。綺麗な言葉でいえば、外交カードを切るということです。現在世界中が金融危機の最中にあります。たとえ実行しなくても、日本がこうしたカードを切るかもしれないと思われた国は、株価は暴落、貨幣価値も下がることになります。経済が破綻する可能性も大です。このような国は、世界中にたくさんあります。日本は、そろそろこうした外交カードを切ることにより、世界でのリーダーシップを発揮する時に来ていると思います。このような外交カードを切れる国、現在では世界広しといえども、日本のみです。詳細は是非私のブログをご覧になってください。
投稿: yutakarlson | 2009年2月15日 (日) 10時49分