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アメリカの自動車市場、ひょっとしたらアメリカのエアラインが歩んだ道の入り口にいる

2009年2月16日放送 テレビ東京 Newsモーニングサテライト

週刊投資新聞バロンズから最も尊敬される企業調査の結果です。今回で5回目というこの調査、全世界の時価総額上位100社の中で尊敬する企業をアメリカの82人の投資家にアンケート調査したものです。結果はこちらになりました。1位は去年に続いて医薬品大手のジョンソン&ジョンソンです。景気後退局面でもヘルスケア産業は安定していると評価されたようです。2位は有名投資家のウォーレン。ヴァフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ。回答者の一人は他の人が恐怖にかられている時の投資こそ、ヴァフェット氏に期待されていると答えています。日本企業ではトヨタの8位が最高でした。トヨタは去年の3位から大きく順位を落としています。

大和総研アメリカ 坂巻史郎さん
アメリカの自動車市場、ひょっとしたらアメリカのエアラインが歩んだ道の入り口にいる可能性があるんではないかという気がします。アメリカのエアラインが儲からない理由の一つとして、チャプター11が挙げられます。つまり、本来であれば、競争に敗れて、市場から退出するべきプレイヤーが、チャプター11を経て、ゾンビとなって復活してくると。その結果、泥仕合が終わらないという展開です。同じことが自動車でも起きると、ビッグ3の工場の能力が余ったままということになりますので、需給が悪化して、自動車の価格が下がり続けるという可能性があります。そういう意味では、北米が日系メーカーにとって儲かりやすかった理由として、一つ、米系メーカーのコストが高くて、それに合わせて米系が値付けをしていたと。日系がコストが低い分、その差の部分で旨みがあったという推計があります。そうなりますと、これから米系メーカーが政府の支援の下、コストを下げてきて、下がった分、価格も下げるとなりますと、日系メーカーとしてはかなり厳しくなってくる可能性がある。

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2009年2月16日放送 日経CNBC ラップトゥデイ

経済解説部 中嶋健吉さん
今回の景気回復局面と言いますのは、よくいわれるように、2002年2月から2007年10月、約69カ月だというふうに言われているんですが、その間の輸出の伸び、年平均換算で11.4%、設備投資は4.4%、個人消費は何と1.5%なんですよね。そして、個人所得などはむしろマイナスだったということで、圧倒的に輸出主導型ということになります。その結果、実質成長率に対する輸出の寄与度というのは60%以上だったというふうに言われていますよね。その輸出が、今回はマイナス13.9%ということですから、これではGDP支え切れませんですよね。設備投資、個人消費等々には、今の段階では期待ができないとなりますと、残るは財政による公共投資、ということで、今日、そういう関連と思われる銘柄、極めてしっかりだったですね。東電、関西電、NTT、KDDI、JR東日本、JR東海、これは全国規模で業務を展開しているところですから、全国規模で公共投資をやるときには、必ず語られる銘柄群だということをちょっと頭の隅に置いておいてもいいのかもしれませんね。

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2009年2月16日放送 テレビ東京 NEWS FINE

格付投資情報センター チーフアナリスト 植村信保さん
損保業界は統合して、コスト削減というのも大事なんですけれども、販売網の生産性を高くするということ。今回、金融危機で株が下がって、株を持っているから大変なわけですよね。営業の目的で株を持っているケースというのが非常に多いんです。株を持って、その企業の保険契約を得ると。そのメリットが少なくなっている一方で、リスクは高まっているというのがありますので、この二つを変える必要があると思っています。

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