実は、お金の面では、昔よりははるかに子供になっちゃっているというアンバランス
2009年3月8日放送 NHK総合 課外授業 ようこそ先輩
幸せなお金の使い方
経済アナリスト 森永卓郎さん
お金ってね、危険物なんですよ。え、これ5000円にしかならないのって、途中から子供が言いだすんですね。でも、その時の5000円というのは、別に何か買うものをイメージしているんではないんですよ。5000円というお金の数字自体が、もっと増えてほしいと思うようになる。
昔に比べると、大人に近いんですけども、ただ、大人に近い子どもたちが、実は、お金の面では、昔よりははるかに子供になっちゃっているというアンバランスというのが、私はちょっと心配ですね。
頭でうじうじ考えている時よりも、実際に飛び出してみると、駅の人も教えてくれるし、お店の人も教えてくれるし、案ずるより産むが易しなんですよね。実際に自分の目で見て、耳で聞いて、触れるものは触って、それと値段というのが結びついた時の金銭感覚というのが必要なんだと思うんです。
実は、大人の世界になると、お金のことを気にせずに、いくらでも使って遊べる人というのは、世の中にはほとんどいないんです。みんな、自分が稼いできたお給料の範囲内で暮らさないといけないんですね。もっと楽しむためにだったら、もっとどんどん稼いで、そのお金で遊べばいいじゃないかというふうに思うかもしれないですけども、1年間に何十億円と稼いでいる人も、すごく数は少ないんですけども、でも、いるんです。でも、その人たちと付き合っていると、ちっとも幸せだとは思えないんですね。お金を稼ぎたい、お金が減るのはいやだ、お金が減るのが怖いから、また24時間働き続けるという暮らしをほとんどの人がしています。だから、私はみんなにそうなってほしくはないんです。お金というのは、目的では絶対にないんです。お金っていうのは、自分が暮らしたり、楽しんだりするための道具なんですね。
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