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四位騎手も餌をまいたような、上手い、最高の技術を出して、入ってきたところを閉めて、外に出させるという

2009年4月12日放送 グリーンCH 競馬場の達人

さすらいのパドック男爵 そして僕は今日も競馬場に

亀和田武さん
地方の競馬場、僕、行き始めたころに、JRAと併用している地方の競馬場が30場あったんですが、少しずつ少しずつクリアして、29場までクリアして、その間に10場閉鎖されて、廃止に追い込まれてしまいましたけど、あと一つというのが、もう10年ぐらい前から、行っていない競馬場が最後発でできた北海道の門別競馬場、あそこだけ行っていないんですね。最後の一つに行っちゃうと、次どこに行ったらいいのかとかね、おやつがあったりして、みんなで食べていて、最後の一つのおやつ、誰も手を出さないみたいな、そういう感じがあって、全場制覇までリーチがかかって、ちょうど10年ですね。

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2009年4月12日放送 グリーンCH A1 NEWS STAGE

木藤隆行さん
ブエナビスタが、レッドディザイアとジェルミナルの間を一瞬割ろうとしているんですよ。安藤騎手は、そこが開いたので、そこに入れようと思ったと思うんですけど、四位騎手のレッドディザイアが外に締めにかかるんですね。普通ですと、ここで、安藤騎手の凄いところは、一呼吸おいて、外に立て直して、まっすぐにしてから追い出しているんですね。斜めに出していないんですよ。斜めに出すと、脚をひねったりとか、そういうのもありますので、完全に馬が走りやすい、まっすぐに向けてから、それだけ馬と人間の信頼関係というのが強かったと思います。
これだけ人気を背負っていて、ましてやあそこでちょっとカットされているので、普通ですと泡を食うんですけど、それでもあそこで一呼吸置くというのは、安藤騎手の凄いところだと思いますね。何馬身もあるような勝ち方の内容ですね。
GⅠレースで、人間の心理としては、強いとは思いながらも、距離ロスはしたくないと思いながらも、割れればあそこかなという気持ちはあったと思うんです。普通であれば、外を回っていると思うんですが、距離ロスを少しでも少なくしたいというのが本音だったと思いますけどね。
僕が面白かったのは、あそこ、必ずあいていたんですよ。安藤騎手は、人間の心理を突けば、あそこに入ってくると。そこで、四位騎手も餌をまいたような、上手い、最高の技術を出して、入ってきたところを閉めて、外に出させるという、本当に頭脳的プレーだと僕は思います。

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