SQ値が幻にならずに、とりあえず今日リカバーしたという、これは素直に評価していいのかな
2009年6月12日放送 テレビ東京 Newsモーニングサテライト
岡三証券NY 杉山賢也さん
長期金利の動向のカギを握る存在として、BRICS諸国をあげたいんですが、このBRICS諸国は中国を筆頭に、外貨準備の運用資産として大量の米国債を保有しているということ、したがって、彼らの存在を抜きに長期金利の行方というのを語れないと思います。これらの国が外貨準備の運用先の多様化ということを言い始めていまして、前日、ロシアの中央銀行は外貨準備で保有する米国債を売却して、ドル資産での運用比率を引き下げる。その代わりに、IMF、国際通貨基金が発行する債券を購入するという意向を示しています。ブラジルや中国なども同様の意向を示していまして、こういった動きがドル離れということになると、長期金利が上昇するという懸念を招く可能性もあると思います。
IMF債というのは、国際通貨基金であるIMFが初めて発行する予定の債券で、これはドル建てではなくて、4カ国の主要通貨を加重平均したIMF独自の通貨単位、これ通貨、特別引き出し権、SDRと呼ばれているんですが、SDR建てで発行されます。IMFは今回の金融危機を受けて、新興国などに緊急融資を行っているんですが、その原資が必要になるということ。一方、BRICS諸国はIMF債を購入する形で、外貨準備から貸し付けを行って、国際金融市場での影響力拡大というのを狙っています。それと同時に、米ドルに集中している外貨準備の運用比率を引き下げるということも目論んでいるといわれています。
来週、16日にロシアでBRICS諸国の首脳サミットというのがありますので、ここで外貨準備の運用に対して、なんらかの話し合い、あるいは合意があるかもしれません。IMF債の購入はもう少し先になるかもしれませんが、いずれにしても、こういったBRICS諸国の動きということが、長期金利の行方に今後大きな影響を及ぼす局面が何度も訪れるというふうに考えています。
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2009年6月11日放送 NHK BS1 経済最前線
デンマーク オールボー市起業家支援担当 ニールセンさん
世界の先端を行く技術を持っている人材を流出させるわけにはいきません。将来、成長する可能性のあるベンチャーが増えることは、雇用の拡大にも重要です。
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2009年6月11日放送 テレビ東京 ワールドビジネスサテライト
農水省 食料安全保障課 大澤誠課長
もっともっと備蓄を増やすということは、もっともっとコストがかかるということですから、そことの見合いで、どこまで事態を想定するかと。
外務省 経済安全保障課 塚田玉樹課長
ブラジルは、今、世界全体を見渡して、耕作可能地として、余裕がある土地としては、もうほとんど唯一に近い場所だ。
JICA国際協力機構 本郷豊さん
1974年に初めて見た時、まだセラード開発が緒についていない頃でしたから、とてもこんなところでは穀物は生産できないと。
まだまだ倍増、3倍増、4倍増というふうに伸びる潜在力を有していると。
俗っぽい表現になりますが、青田貸し資金を潤沢に流し、その見返りに、農産物価格を抑えると。
丸紅 岡田大介 食料部門長
穀物メジャーが出して来て、その積み出し港の港で受け取りますから、その中の世界というのは、あんまり今までわれわれは知らなかったんです。それを、今回のインフラ、我々の提携等で中に入っていこうというわけですから。
国家として、後押ししていただく、それがやっぱり我々に競争力をつけていただきたい。日本の食の安定供給ということに当然繋がりますので。
70年代、セラード開発のために日本とブラジルが合同で設立したカンポ社 エミリアーノ・ポテーリョ社長
アフリカの農地開発は短期間でできるでしょう。セラードはゼロからの開発だったから大変でした。我々はもっと積極的に穀物の流通にも関わるべき。セラード開発では日本もブラジルも物流で負けてしまったんですから。
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2009年6月11日放送 NHK総合 クローズアップ現代
医療を救うか 診療看護師
東京医科歯科大学教授 川渕孝一さん
実際、日本も看護師も足りないんですけどね、ただ、看護師さんの離職率も高いんですよ。例えば、1年後には10%ぐらいやめていくとか、3年もたちますと4分の1ぐらいが辞めていくという状況なんですね。ただ、実際、看護師さんがやめない病院というのはですね、3つの武器というのがありまして、一つは病院が医療安全に物凄く取り組んでいるということ。二つ目は、病院の理念、これがはっきりしているんですね。三つ目は、教育に凄くお金を出していると。例えば、病院によっては、看護師さんに大学院まで行かせているところもありますよね。そういうふうにして、教育に力を入れたところは、看護師さんもベテランがおられたところを見れば、診療看護師さんも、ある意味では看護師さんの離職対策になるんじゃないでしょうかね。
日本でいれるとすれば、今、救急の現場は大変です。初期救急、先生が見なくてもいいようなことに関しては、今の看護師さんが看れないかとか。あるいは、小児ですね。小児科も非常に足りないんですね。在宅医療ですね。訪問看護ステーションで頑張っておられますけれども、薬の処方ができないことが多いんですけれども、決まった薬に関しては、処方権を認めたらいいんではないかとか、一番僕は悩ましいのは、限界集落と言いまして、65歳以上人口が5割を超えて、冠婚葬祭ができないところが、10数%あるんですよね。そういうところは、本当はお医者さんに来てほしいんですけど、なかなか来ていただけない。少し報酬を払っても来ていただけない。そういうところは、やむを得ないんですけど、看護師さんの出番ではないかと思うんですけどね。
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2009年6月12日放送 日経CNBC ラップトゥデイ
経済解説部 中嶋健吉さん
何と言っても、今日は6月のメジャーSQ日だということですよね。SQ値は1万円の攻防というのは、早い段階から言われていたんですが、最終的には、1万147円がSQ値だったということですよね。この水準につきましては、若干高い、いや高寄りしたのかなという意見もあることはあるんですが、ただ、寄り前のSQ値に伴う現物の売買ですよね。これは1銘柄あたり、売りが110万に対して、買いが270万株、当初あったといわれているわけなんですよね。それだけに、この1万147円はむしろ低いんではないかと、1万300円程度で決まってもよかったんではないかという、こういう見方も一部あることは事実ですね。
何かのトリックがあったという見方も一部あるんですが、この1万147円の値が決まったのが9時25分ぐらいなんですよね。実は、それと相前後して、債券先物が9時24分に135円94銭で高値寄り付きしているわけなんですよね。これから見えることは、債券はかなりロングのポジションが張られたと。135円94銭で一つの目標値が作られたということですよね。そして、同じく9時25分に、日経平均先物の清算値が1万147円で決まったと。ここでそれぞれ大きなポジションが作られたのではないかと。何を意味するかと言いますと、もう少し高寄りしてもいいということでしたから、むしろ、大きく売り物を出して、抑えたということですよね。売り物を出して抑えたということは、当然何かでヘッジをかけてあげなければいけないということで、それが債券先物に買いヘッジという形でかかったんではないかと、こういう見方になっているわけなんですよね。それ以降、債券先物の下値は、ずっとここで止まっているわけですよね。株式につきましては、一時期は147円を越えて、150、60円まで上がっているわけですけれども、これは、言い換えれば、清算値をめどに空売りをしたポジションの買い戻しが入っている。それがやはり1万147円をめどに買い戻しが入った。それと呼応する形で、債券先物は反対に売られた。しかし、コストは135円94銭ですから、このあたりでピタッと止まっているという、こういうパターンにどうもなったんではないかという解説がマーケットの関係者から聞こえていますが、あながちこれは嘘ではないのかなという感じがします。いずれにしましても、SQ値が幻にならずに、とりあえず今日リカバーしたという、これは素直に評価していいのかなという気がします。
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2009年6月12日放送 テレビ東京 NEWS FINE
岡三証券 理事 永見和彦さん
ここに来まして、外国人の買いというのも目立ってきていまして、需給関係が好転しているという感じはありますですね。ただ、基本的には、私ども、前から言っていますように、第一目標というのは、1万円台の半ば、1万500円、600円あたりにあるというふうに見ていますので、そこまでの上昇というのは、あるんではないかというふうに思っています。ただ、ここに来まして、上昇ピッチがかなり早まってきている、過熱感が一部指標で出ているというのも事実ですね。ですから、一旦一服する可能性はあると思います。ただ、大事なのは、基本的には、今年はリーマンショック前の水準、日経平均でいうと1万2000円台、そこをやはり目指す動きになるだろうと、私ども考えていますので、目標はそのあたりになってくるんだろうというふうに思っております。
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