今日は必ずしももろ手を上げて、今日の戻りを喜んでいいのかどうか、非常に微妙なところではあると思いますよ
2009年6月19日放送 テレビ東京 Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 森崇さん
やはり供給過多な状況というのが言えると思うんですね。工場はあるんだけれども、需要がない、在庫が積み重なってしまう、仕方がないから工場の設備を止めて、人員を削減する、言ってみればこんな状況ですね。GDPギャップでみますと、供給過多の状況が非常によくわかるんですけれども、DGPギャップというのは、経済全体の総供給と総需要の差、ギャップを示した数字なんですけれども、これがプラスだと需要が過多の状況、マイナスだと需要不足ですね、このキャップが1982年以来、最もマイナス幅が広がっていまして、連邦予算事務局の試算によりますと、今回の景気後退では、マイナス8%ぐらいまで拡大するんではないかという見方が出てきています。いずれにしても、この需給のバランスが取れるまでは、回復は難しい状況ではないかと思いますね。
1970年以降、FRBが利上げに転じたケースは雇用情勢が改善してからという状況が多かったんです。非農業雇用者数の6カ月移動平均がプラスに転じてから利上げに転じるというパターンがほとんどでございましたですね。現在、エコノミストの予想だと、これが大幅に改善するのは来年の4月から6月にかけてという見方ですね。今週16日のコアのPPI、これがマイナスになったこともあって、市場では、年内利上げの見方は後退しました。ただ、インフレ懸念とか、新たなバブル懸念から、早期の出口戦略の提示を期待する向きは当然市場にはあると思いますけれども、ある程度FRBが時間軸を設定した金融政策、やはり利上げは先になることをほのめかしながら、金利の上昇を抑制するとか、そんな出口戦略を提示する可能性があるんではないかと思いますね。
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2009年6月18日放送 NHK BS1 経済最前線
花王 グローバルビジネス開発本部 高木憲彦 本部長
日本の非常にシビアなマーケットで、期待上げられた我々のマーケッター、商品開発担当者、そういった方々がフルに場所は外にありますから、そういったセンスを持って仕事をやっていただければ、十分大きなビジネスができるというふうに信じています。
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2009年6月18日放送 テレビ東京 ワールドビジネスサテライト
資生堂 ヘルスケア事業部 高原英二 次長
もともと資生堂でも健康食品に関心はあったんですけれども、なかなか美容食品が多いなかで、こういった新しい素材を見つけることができなかったんですね。自然の中で育っている長命草を見て、これは何とか商品にできないかなと。
商品を作る際に、一度いい種と巡り合えれば、我々今まで手掛けていなかった健康領域でも、ビッグビジネスのチャンスがあると。
インテレクチュアル・ベンチャーズ 伊東伸ディレクター
このあたりが面白い技術分野になりそうだというようなことを想定をして、アイデアそのものに投資をすると。
東京電機大学 工学部 機械工学科 松村隆教授
日本の固有の技術なり、いい技術といったものが、海外に流出してしまうと、日本のモノづくりの競争力がだんだんなくなってくるんではないかと。
セラバリューズ 橋本正社長
経験してきたウォーターズという分析機器の会社、あるいは大塚製薬とか、コカ・コーラというような会社は、新しいシーズを探しているんですね、常に。ところが、なかなかいいシーズに行きあたらない。技術の種みたいな卵みたいなものはたくさんあるんです。それが企業のニーズに繋がっていない。
大学の方は研究が目的ですから、例えば、製薬企業が、あるいはバイオテクノロジーの企業が、今、何を必要としているのかということを、あまり下流のことを考えておられない。
私はこういう技術を持っていますと。この技術のここの部分に着目していますと。ところが、他の人が見ると、この技術があれば、こっち側を見ると、もっと早く現実の成果につながりますよというところがあって。
こういう出会いを作ることが、こういうものの事業化を促進する大きなポイントになる。経済的な閉塞感を打ち破る大きな方法になるんではないかと思います。
京都大学 ウイルス研究所 淀井淳司教授
例えば、インフレエンザのウイルスが入ると、ひどい炎症が起きるんですけど、チオレドキシンがあると、その炎症が行き過ぎるのを抑えることができるんです。
黄桜 北岡篤士係長
新たに黄桜株式会社というふうに酒造を取りまして、お酒だけではなく、もっといろんなことに広げていこうというそういう動きがありまして、チオレドキシンというのはかなり大きなものになっていくんではなかなと思っています。
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2009年6月18日放送 NHK総合 クローズアップ現代
10歳の壁を乗り越えろ 考える力をどう育てるか
東京大学教授 佐藤学さん
10歳の壁という言葉がありましたけれども、9歳の壁とも、10歳の壁とも、諸外国で40年ぐらい前から問題にされているんですね。それは、どうも小学校4年、5年ぐらいのところで、カリキュラムが抽象的内容が増えていく。抽象的な内容が増えていく時に、思考力が一番問われるわけですね。その時の一番カギとなるのが言葉の力、言葉の意味付けですね。あるいは関係づけというようなことも、経験が豊かな子どもと、それが乏しい子どもでは非常な差が出てしまう、こういうことなんですね。
一方で、考える力をつける教育をするといいながら、もう一方で、教育内容のレベルを下げてきたわけですね。もっと具体的に言いますと、抽象的な内容はできるだけ中学校に送る、あるいは高校に送るという形で、知識や抽象的な概念というのはできるだけ教えないで、むしろ考える力を育てようと、こういうことをやってきたんですね。
思考力の一番元になるのは、言葉の経験と言葉の能力ですよね。その場合に必要なことは、命令形ではなく、まず聞いてあげること、一緒に考えあうことです。ですから、ドリルもまったく効果がないとは言いませんし、ドリルのいいところは、一人でできることなんですね。それはそれで、学習の習慣をつけるために活用すればいいんですけれども、それよりももっと大切なことは、読書の量を増やすことだと思うんですね。できれば、親御さんも一緒に、子どもたちと一緒に読書する時間を持っていただきたい。それは、10歳の壁の抽象化する思考力を育てる大きな基盤になると思いますね。
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2009年6月19日放送 日経CNBC ラップトゥデイ
経済解説部 中嶋健吉さん
どういう銘柄群がこの流れの中で売られてきたんだといいますと、ずばり言いますと、日本を代表する大型中心銘柄なんですよね。今日は軒並み高いんですよね。この銘柄に共通していることが一つあるんですよ。この銘柄群は、実は5月7日から11日に高値を付けた銘柄群なんですね。6月12日のSQの時に高値を取りにいった銘柄ではないということです。言い換えれば、調整局面の場合は、必ず先行して高値を取った銘柄から調整していく。最後まで頑張った銘柄が一番最後に調整するというのはよく言われていますので、こういった面からもこういう銘柄群がとりあえず売られて、今日はテクニカルに戻っているだけだと思うんですけど、こういう局面に入っているということは注意して見ておく必要があるということで、今日は必ずしももろ手を上げて、今日の戻りを喜んでいいのかどうか、非常に微妙なところではあると思いますよ。
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2009年6月19日放送 テレビ東京 NEWS FINE
岡三証券 理事 永見和彦さん
1万円達成しまして、さすがにピッチが速かったんで、一服感が出ていますけれど、基本的には、今、25日線が上昇していまして、9600円どころ、1日に20円程度上昇しているんですけれども、ここを下値の目処として、当分動く可能性があるんではないかというように考えております。7月になりますと、日銀短観や4-6月期の日米の企業の決算が出てきますので、そういうもの、経済指標等をにらみながら、しばらくもみ合うような展開になるのかなというふうに見ております。下値はそれほどないんではないかというふうに考えています。
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