私は普通、毎日はGKトレーニングをしませんね。それにそんな必要もないのですよ
2009年6月12日放送 Jsports2 08/09Foot! #42
良平さんのフロインツを訪ねて ケルン編
1.FCケルン コーチ ロルフ・ヘリングスさん
多くの選手があまりにも深く構え過ぎているのです。そうすると、この辺の反応ができない。膝の角度は90度よりも大きく、そうすれば、脚が動くのですよ。
今のが典型的なミスです。前に出てきて、脚を前に突き出して低い姿勢になり、幅もなくなり。姿勢をこのように保たなければなりません。そして、待たなくては。それだけの自信を備えていなければ。どこに飛んできても、取れないかもしれないけれど、それでも、この姿勢で、あくまでオフェンシブでないと。
クロスの出るシーンでは、選手はそこを見ます。ボールを見るのです。まさにその瞬間に、GKは後ろに退くのですよ。すると助走のためのスペースが生まれます。そうすれば、スピードを持って、ボールをパンチングできるでしょ。ずっとくっついていてはダメなのです。ボールが出るまではくっついていたり、または少し前に相手を押し出してもいいでしょう。そうすれば、背後にバックするだけのスペースもできますしね。ただ、いずれにせよ、ボールが出る瞬間に後ろに退くのです。押し出そうとしてはいけないのです。あまりいろいろしようとしてはいけません。距離を取るのです。あれこれ対応していると、相手にしてみれば、まさに願ったりかなったりの邪魔をできるわけです。GKは集中して、あちらで起こっていることに目をやらないと。
基本的に両手によるパンチングでは、ボールを他の方向に飛ばすようなことはしないように心がけてます。ボールをできる限り垂直にとらえ、遠くに飛ばしかえすのです。つまり、両手でのパンチングは、ボールが来た方向に打ち返すのです。パンチングというのは、できる限り広い拳面でボールをとらえなければなりません。拳はここの面が一直線になるようにします。
パンチングでよくある間違いは、パンチングそのものも差し迫った状況、横に誰かがいる状況が多いのですが、こういう状況では下から腕を振り上げるようなことをしてはいけません。周りの邪魔が入って、それではうまくボールを捕らえることはできません。短く肩の間から出すような感じでやるのです。両手でのパンチングでは重要なことです。
パンチングする際には、ボールは常に自分よりも前になくてはいけません。
良いGKにとって重要なことは、あることを心得ているかどうかです。GKというものは、チームのためにプレーしながらも、あくまで個のプレーヤーだということです。フィールドプレーヤーとは全く違う身体的な必須能力を伸ばしていかなくてはなりませんし、こなさなくてはなりません。特に、動きの良さ、俊敏さ、そして高度の集中力が求められます。これらがGKを支える重要な3つの柱です。
GKトレーニングは、ひとえにその質にあって、量が重要なわけではないのです。GKにはスピードや力もさることながら、集中力が必要とされます。私がテクニック面でのトレーニングをする場合、大切にしているのはテンポです。テクニック面でのトレーニングとなると、選手はフレッシュな状態でなければ意味がありません。そうじゃないと、とてもできないですよ。おそらく、こうした点も、他のGKコーチがあまり気にしていないところかもしれませんね。
私は普通、毎日はGKトレーニングをしませんね。それにそんな必要もないのですよ。選手たちは、いろいろ考え、こうした問題としっかり向き合わなくてはならないのです。メンタルなところで、彼らは問題を捕らえ、自ら解決策を探っていかなくてはならないのです。私もそこは手助けはします。彼らは自らの力で下から這い上がってこなければならないのです。
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2009年6月12日放送 NHK BS1 マンチェスター・ユナイテッド 3連覇の軌跡
プレミアリーグ08-09総集編
山本昌邦さん
マンチェスター・ユナイテッドは年間66試合、今シーズン戦ったわけなんですけれども、そういう過密日程の中で、中二日とか、三日のペースというのは、相当心身ともに疲労が来ると思うんですけれども、そのあたりをすごくうまく休ませて、ベテラン、若手の中で、コンディションを上手くコントロールしながら、上手く使い回しているのがマンUの特徴だと思いますね。
マンチェスター・ユナイテッドとして、ファーガソン監督のすごさというのは、どんなに大きなタイトルを取っても、それに決して満足することなく、新しいチーム作りをしていく。当然、監督が長くなれば、マンネリ化するんですけれども、そういうふうにならないために、スター選手、ビッグネームの選手を取って、毎年違うチーム作りをするんですね。
早野宏史さん
今シーズンのプレミアリーグの見どころということで、一つのシンプルさということとスピード、そしてハードボデーコンタクト、激しい身体のぶつかり合いがプレミアリーグの魅力だという話をしていました。特に、シンプルとスピードというところでは、攻守の切り替えというのが早くて、中盤でボールを奪ってから、相手のゴールを目指す。そういうところが、攻守、守から攻というのが、プレミアではものすごく速く展開されるリーグだと思います。サッカーでよく言われる、守備はフォワードから、攻撃はキーパーから、その切り替えのところというのが、非常に全体に流れています。
原博実さん
スコラーリになって、デコも入って、パスをつなぐサッカーにチェルシーが最初のころ変わっていった。その時に、アネルカが完全な中心、センターフォワードとして、使われていたのもあるし、パスサッカーの中で、ゴール前でしっかり決めるという、彼のフィニッシャーの能力のところが評価されたというところで、いいスタートを切れたというのが、一番大きかったと思いますけどね。
若い時に凄く期待されて、アーセナルからレアル・マドリッドに行ったけど、いろんなチームに行ったというのもあるけど、年齢も重ねて、若い頃は自分が中心でなきゃあみたいなところもあっただろうけど、いろんな立場になったり、いろんなチームでやったことによって、間違いなく彼自身も成長しているし、ちょっと丸くなっていることもあるんじゃない。最後にアネルカに得点を取らせようとみんながパスを出した。それは、彼の姿勢、いろいろ今まであったんだけど、そういうチームメイトから見れば、アネルカにとらせてあげたいという、そういう思いが最後伝わってきたよね。だから取れたと思うよ。それがなかったら、たぶん取れていない。
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