金融庁のニコニコした顔の後ろにある、もともと持っている怖いところ
2009年5月29日放送 NHK総合 特報首都圏
いま伝えたいこと
映画監督 山田洋次さん
映画を見ている観客のもっている現実はもっと重苦しいかもしれない。もうちょっと過酷かもしれない。そうはなかなか現実はいかないなと。映画だからじゃないかと思ってくれて、僕はいいと思っているわけよ。現実だったらどうなんだろうということをふと思う。あるいは、自分の身に置き換えて、私が皆さんだったら、私は姪だったら、そういうことができるだろうか、できないだろうな、と思ったりする。そういうふうな考えることをしてくれれば、映画を作った意味があるんだと思っていますけどね。
人間に関心を持たなきゃ、人間を面白がらなきゃ、駄目ですよ。人間にあまり興味ない人は映画作れません。
今の若者、一般的に言えることは、あまり人間に慣れていないということだと思いますよ。いろいろな人間と付き合いながら、いろんな人間に囲まれて育ったんではなくて、割に狭い範囲で、特に大学生なんかは、受験勉強ばかりして、塾と家と、世間を知らずに育ってきているから、人間を知らない。まず、この子たちに人間に興味を持たせるということから始めなくてはいけないだろう。映画の授業であろうとなかろうと。どういうふうにすれば、人間に興味が持てるかということを教えなくてはいけないと思ったね。
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2009年5月30日放送 NHK BS2 熱中時間~忙中“趣味”あり~
ハガキ熱中人と索道熱中人
坂田道信さん
ハガキは私を励ましてくれたんですよね。両親と同じ感情なんですよね、はがきへの思いが。今、大変と思ったことが、思いださんのですよね。何の取り柄のない、普通で一生終わる人間が書くことによって育てられたというか、励まされて育てられた、いい人生与えられたという感謝の思いが、それがありがとうございますという言葉になってでるんですよね。
畑野真仁さん
人が乗れるやつがこういう形で残っているとは思いませんでしたね。日本各地回れば、相当ある。索道王国なのかもしれないですね。ロープウェイとか、リフトとか、川渡しだったり、個人用の貨物車道だったりね。絶滅危惧種かなと思うので、精力的に回ってみたいなと思っているんですけどね。
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2009年5月30日放送 NHK総合 追跡!A to Z
貸すか 貸さないか 銀行の選択
作家 江上剛さん
私はみずほ銀行で1週間ぐらい検査を受けるようなたくさんの中小企業を持っている支店の支店長をやっていまして、こんな会社に融資していていいのか、これは預金者をお前の銀行は預金者のお金を何と思っているんだ、馬鹿野郎呼ばわりされるわけですよ、金融検査官から。本当に夜も寝られませんぐらい厳しかったですね。そういうトラウマが銀行にはまずある。今回の大不況は消費がドンと減りました。不動産にはもう肩入れしなかったので、企業そのものがおかしくなりました。それで、金融庁はあえて目詰まりを起こしてくれるな、ただし、銀行の方は過去の凄いトラウマがありますから、じゃあ、そこでまた不良債権を作ったら、また昔みたいに、こんなふうにやられちゃうわけです。それが怖くてなかなか言うとおり動けないと。その辺のところがあるんでしょうかね。
とにかく企業の資金繰りを支援していくために金融庁がまず銀行に信用してもらわないといけないですね。融資を増やしてくださいとにこにこしながら言っていますけれど、銀行の経営者も現場で働いている行員さんも、金融庁のニコニコした顔の後ろにある、もともと持っている怖いところ、だって、監督しているわけでしょ。これやられるわけですよね。この辺をお互い理解し合わないと進みませんよ。
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2009年5月30日放送 NHK総合 ワンダー×ワンダー
世界遺産 密着!世紀の大修理
建築家 安藤忠雄さん
私はいつも考えるんですけど、職人さん、大工さん、これは世界でも最高レベルなんですけれども、これに光が当たっていない。光が当たっていないものは廃れていくんですよ。廃れていったら困るんですよね、これは。
経済一辺倒ですからね。お金の儲からるくなほうへさっといくじゃないですか。職人のお弟子さんになりますか。18歳ぐらいで。難しいですよ。
私達は図面しか渡さない。それを組み立てていくのは現場の技術者なんですよ。いつも感心するんですよ。こんなにうまくできるんだなって。この人たちがいる間に、次の時代の人たちを作っておかなければいかん。
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