全体的には相場は調整局面、しかし、指数はまだ上昇していく
2009年6月5日放送 テレビ東京 Newsモーニングサテライト
マキシム・グループ 森崇さん
政府としても、金融危機が最悪期を脱したということをアピールする狙いがあると思うんですね。ただ、設定された公的資金返済条件をクリアするというのは、今のところ非常に少ないとみられておりまして、JPモルガンですとか、ゴールドマン・サックスといったところが有力視されています。
時価会計の緩和ですとか、負債評価益といった特殊な要因によって、銀行の収益が押し上げられたといった側面がありまして、もともと数字にしても信ぴょう性に疑問がありますですね。負債評価益というのは、会計処理によって生じる利益でありまして、社債なんかの保有する債務、この時価が減少した場合、発行企業はその分だけ債務が減少したということで計上できる会計上の利益のことを言います。今年の1-3月期の金融機関の利益を見ますと、負債評価益がいかに利益を押し上げているかというのが見てとっていただけると思いますけど、もし、負債評価益がなければ、シティグループなどはおそらく赤字決算に陥っていただろうと思われます。
個人向けの主力部門である個人向け業務でも、住宅ローンとか、カード、ほとんどの部門でローン債権の焦げ付きが急増していまして、不良債権が増加している。それにもかかわらず、貸倒引当金の計上が十分でないという側面がありますね。
JPモルガン・チェースあたりは、政府に口を出されたくないという理由から、公的資金を返すといっていますけれども、政府の資産査定自体、失業率にしても、そもそも想定が甘いと思います。政府が求めた資本増強額というのは、自己資本を維持することができる水準であって、貸し出しの余裕ができる水準ではないと私は見ていますけれども、この状況で公的資金を返しますと、当然資本に余裕がなくなりますので、今後の景気次第によっては、金を貸せなくなるリスクがある、こういうところを政府がどのように判断して、公的資金の返済を認めるか、ということで注目されるんではないでしょうかね。
-----------------------------------------
2009年6月4日放送 NHK BS1 経済最前線
ファッションに詳しい専門家 久野梨沙さん
昔は、私はこれだけブランドを着ているということが、いわゆるステータスであったと思うんですけど、今はどちらかというと、安い服でも私はこんなに活用できるといったこともステータスにつながる。全身、今日はいくらなのよという会話が、安くても成り立つといいますか、それで自慢もできる。
新しい植物クラピアを開発した宇都宮大学 倉持仁志講師
非常にここのところ伸びつつあるので、改良をさらに進化させて、大きなグリーンビジネスのできる、環境保全のできる会社になってほしいなと考えております。
現在の品種でも、いろんな国で高い評価を得ていますが、さらに品種改良をすることによって、もっともっと世界中に広められたらいいなというふうに思います。
-----------------------------------------
2009年6月4日放送 テレビ東京 ワールドビジネスサテライト
横浜 トイレ診断会社 アメニティ 山戸里志社長
公衆便所でもこれだけきれいになるということが分かれば、このお金は無駄になると考える自治体も少なくなる。ということは、返ってみれば、私たちの仕事に必ずプラスになると。私どものお手伝いする分野が非常に増えてきた。
電通 ソーシャル・プランニング局 上條典夫局長
量で消費が決まった時代から、質の時代へ。個人の幸せから、絆の幸せへ、こういう消費の時代がきました。
ここ100年で初めてといわれている不況の中で、このまま自分たちが、自分たちのためのだけの消費をしていていいんだろうかということに消費者が気づいていると。持続的な社会に向けて、消費の意識までが変わってきている。
今、ソーシャル消費、社会を考えた消費とか、そういった市場が大切なんだということを国民も政府も気付きだした。そして、合致していると。
消費者の間に目覚めているソーシャル意識というものと、我々企業が考えなければいけない企業市民としてのソーシャル意識というもののマッチングが上手くできる企業が10年後、30年後も生き残っていると。
野村総合研究所 公共経営戦略コンサルティング部 平本督太郎さん
社会課題を解決しながら、ビジネスを展開していく。それによって、貧困層の人たちの所得、生活向上というものが成し遂げられて、将来のお客様になる、ソーシャルイノベーション戦略と言うような言葉がある。
三井化学 野中武 CSR企画課長
我々だからこそ持っている技術、もしくは組織、もしくはノウハウといったものを社会的な課題の解決につなげていきたいと。そういう方向を志向しているという意味で、大きな意味での本業を軸にしたCSR活動の一部と。
社会との接点を日常的に感じることの社員、若しくは社員が集まった風土、こういったものは我々が現在やっている事業の展開の方向というものを見つけるためにも非常に大事なことになるんじゃないかな。
-------------------------------------------
2009年6月4日放送 NHK総合 クローズアップ現代
天安門事件20年 中国・民主化の行方
解説委員 加藤青延さん
天安門事件の直後なんですけれども、毛沢東の秘書を務めて、非常に共産党の原則的な立場をとってきたコジョウという指導者にインタビューしたことがあるんです。その時に、コジョウさんの答えですね。共産党といえども寿命がある。もし、人々が共産党を支持しなくなれば、共産党は消滅すると。これは私にとっては意外な言葉だったんですが、そういってくれたんですね。その意味で、例えば、中国共産党にとっては08憲章のような署名活動が大きく広がるということは、大きな衝撃だったことは間違いないと思うんですね。やはり、中国共産党にとっては、天安門事件に正面から向き合って、それを再評価することができなければ、いつまでとっても、天安門事件の呪縛から解き放たれることはないんではないかと、そういうふうに思います。
-------------------------------------------
2009年6月5日放送 日経CNBC ラップトゥデイ
経済解説部 中嶋健吉さん
日経平均中心の絞り込み、これは続くでしょう。ただ、来週はメジャーSQですよね。メジャーSQの週の一つのアノマニーは、水曜日あたりまでは個別材料株、メジャーSQに全く関係ない個別材料株が買われる。ですから、まだバッテリー関連はいく可能性があると思うんですね。ただ、木曜日あたりから、一斉にメジャーSQに向かっての売買が始まりますので、再び銀行、若しくは値がさハイテク、これ中心になってくるということですから、全体的には相場は調整局面、しかし、指数はまだ上昇していくという、このパターンは続いていく可能性はあるんでしょうね。
-------------------------------------------
2009年6月5日放送 テレビ東京 NEWS FINE
岡三証券 理事 永見和彦さん
昨日、25日線と200日線のゴールデンクロスということになりました。これは、時間の問題で、するだろうという見通しだったんですけど、いよいよいいサインの一つが出たということだと思いますですね。最近、よく200日線の話ばかりしているんですけれども、実は、この200日線ですね、日経平均も上回ってきたんですけれども、アメリカのほうでは、ナスダックはもう上回っていたんですけれども、SP500とニューヨークダウも昨日200日線を上回ってきまして、アメリカのほうで、主要3指標は全部200日線を上回ってきたということで、やはり相場はやはり強いという感じが強くなりましたね。
実際は、ゴールデンクロスすると、一旦は止まるということが多いんですね。なぜかというと、ゴールデンクロスするには、それまで上がってきているということがありますので、やはりここで一旦一服するということですけれども、ただ、中期的にみると、ゴールデンクロスというのはやはり強いサインだということだと思いますですね。
« 知恵を絞る、または真剣勝負をしていくということが、私は農業の魅力だと思うんですね | トップページ | 援助慣れした人々に、尊厳を取り戻してほしいと思ったんだ »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- クレディ・スイスの買い戻しが入るかどうかがポイントになるのかもしれませんね。(2009.07.02)
- 今日は朝から為替がちょっと異常な動きをして日経平均とほとんど連動した形なんですよ(2009.07.01)
- ETFの配当取りの動きが目先撹乱要因としてどう働くのか(2009.07.01)
- 仮に調整局面が、今がそうであるなら、ちょっと長引いてしまうのかな(2009.06.29)
- この問題がわかった視聴者の方は、オプション取引のほとんどすべてのところが理解されたといってもいいと思います(2009.06.27)
この記事へのコメントは終了しました。
« 知恵を絞る、または真剣勝負をしていくということが、私は農業の魅力だと思うんですね | トップページ | 援助慣れした人々に、尊厳を取り戻してほしいと思ったんだ »
コメント