点の取り方がいろんなバリエーションを持っていますし、それを遂行できる選手がいるわけですね
2009年6月29日放送 日テレ 月刊サッカーアース
城彰二さん
岡田ジャパンのコンセプトとすると、まず持久力、これが第一と。それと連動性ですね。さらに、ストライカーとしてのゴール前でキープができる、ポストプレーヤー、これがストライカー像ではないかなと思っています。持久力というのは、日本のマラソン界って、世界に通用しますよね。だけど、100メートルとか、短距離になると、やっぱり難しいですよね。それは日本人の特徴で、持久力というものは優れている。あとは、連動性。これは日本の社会ですよ。みんなが協力し合いながらやる国民性じゃないですか。これは日本人特有なんですね。僕もスペイン経験しましたけれど、みんな自分勝手です。ミスしたら、お前のせいだろうと。自分のミスなのに、お前のせいだろうというぐらいの国民性ですから。あとは、ゴール前付近で、ゴールがキープできる。そこからボールが入って、連動していくということは、ボールがポストプレーに当たった瞬間に、いろんな選手が動きだす。そうすると、より一層、ゴールの形とか、いろんなアイデアが出て、ゴールが生まれるんじゃないかと。それで、岡田さんが今試しているのは、フォワードがいないので、ミッドフィルダーにより近い選手、そういった連動を生かしての攻撃を今やろうとしている。だけど、岡田さんの理想、岡田ジャパンの理想は、フォワードに軸がいて、そこに当たった瞬間に、連動性が生きていく。それが多分一番理想で、ベスト4に近づけるのはカギになるんじゃないかと僕は思うんです。
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2009年6月29日放送 フジテレビ FIFAコンフェデレーションズカップ2009
ブラジル×アメリカ
解説:清水秀彦さん
実況:青嶋達也さん
苦しみながらも、ブラジル逆転勝利で優勝。コンフェデ連覇、3度目の優勝です。あれだけ苦しみました。序盤、アメリカ相手によもやの2失点。しかし、後半開始早々、ルイス・ファビアーノ、そしてルイス・ファビアーノがもう1点決めて、最後、コーナーからキャオウテン、ルシオ、逆転ゴール。3対2、ブラジルがコンフェデ連覇、頂点に立ちました。
それにしても波乱万丈のファイナルになりましたですね、この90分間。
ブラジルの底力といってしまえばそれまでなんですが、もう一つ、2対0のゲームというのは、こうやって難しいわけですよね。リードした方が、逆に難しくなって。
今日の場合は、アメリカが2-0でリードして前半を折り返しました。
絶対的有利という形なんですけれども、1点取られると危なくなるという典型ですよね。非常に早い時間に1点目を取られてしまったわけですから、そこから持ちこたえられなくなってしまいましたよね。ブロックを作って、持たせているというような前半だったのが、逆に、自分たちが下がってしまっている、相手に主導権を渡してしまっているような、そういうゲーム展開になってしまったんで、やっぱり追いつかれましたよね。
それにしても、本当に苦しい状況に追い込まれながら、ブラジルが、粘り強さ、底力というのを見せて、ルシオの喜び方、目には涙ですんね。
最後は追い付いて、セットプレーで仕留めていくというかね、すべて点の取り方がいろんなバリエーションを持っていますし、それを遂行できる、やり遂げられる選手がいるわけですね。
ブラジルの精神力もまざまざ見せつけられた気もしますが。
アメリカの非常に健闘したと思うんですよ。非常にハードワークをしてやっていたんですけど、最後、彼らの技術力であったり、そういうものに屈してしまったかなという感じがしますよね。
ブラジルがコンフェデ2大会連続の制覇、3度目の頂点に輝いた、これを持ってコンフェデがフィナーレ。そして、来年のワールドカップへのカウントダウンが改めてこの南アフリカの地で始まるわけですが、このコンフェデレーションズカップ、一言まとめをいただけますか。
当然、大陸別の格差、若干あったかなという気はしましたけれど、やはり上の方のチームというのは、力があるなというのを見ていてわかりましたね。それと、新しい選手もまた出てきていますし、開催国の南アフリカも非常にいいサッカーをしましたし、スペインもフルメンバーがそろえば、素晴らしいだろうなという、ターンオーバーでいろんなん選手を使ったことはあったと思いますけれどもね。
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