全部オープンにしたら、悪いことができませんから
2009年6月29日放送 テレビ東京 カンブリア宮殿
21経営大解剖
21創業者 平本清さん
すると、大変なことになる。全部オープンにしたら、悪いことができませんから。よく言うんですよ。人前では立ち小便できないと。見ているから。陰でやる。だから陰に行かせてはいけないと。
みんなに聞いたんですよ。物凄くコンピューターを使って、相対評価、上司評価、部下評価、360度評価をやって、あなたの点が本当は50点だったと。ところが、私とか、他の人がやっていますけれど、これが間違えて、20点にしたと。20点でボーナス80万と、50点でボーナス30万、どっちがいいかと。その費用をみんなで配ったほうがいいと思わないか。だって、人事部って、物凄く人数いますでしょ。厳密なのか、アバウトです。ええ塩梅になっております。女性社員もいますから。あの人多すぎとか、私の上司として認められないとか、公開しますから。アルバイトの人が来られて、私の先月の手取りがいくらというのが見れますから。
学歴の高い人が言ってこられました。プライバシーの侵害じゃないか、みんなにオープンにするのは。僕は言いかえしました。評価を僅かな人数で適当に決めて、それをオープンにしない方がプライバシーを人格まで侵害していると。あなたがこうこうこうで、この点が正しいと思うと言ってほしいと。
チームでやっていかないといけないでしょ。チームで9人の中で凄いピッチャーがいたら、みんなが物凄く感謝するじゃないですか。お前で甲子園に連れて行ってもらったと。いい思い出ができたと。そういう感謝の方向ですよね。それを出さないというのは、ちょっと意味がわからない。
僕は中間管理職があるシステムは決して悪いシステムであるとは思っていないんですけど、運良く、優しい、そして有能な上司に会えればいいですけれども、全員がそうではないですから。そうすると、昔の日本の軍隊と一緒ですね。配属を変えてほしいとか、上官を変えてほしいと言ったら、反逆罪ですね。だけど、アメリカは転属願というのが出せたというのを聞きますよね。上司が選べないというのは、部下は結構大変ですよね。うちは気持ちよくギブアップ宣言で。
私はあの上司とは合わないと。合わないことあるじゃないですか。ネット上にギブアップ宣言。努力はするなと言っていますから。合わないものを、二人の話を聞いてみてください。必ずこちらはこちらの言い分がある。こちらはこちらの言い分がある。二人の言い分があるんですから、絶対に合わないですよね。その場合は、気持ちよく外すんですよね。外しやすい方を。この人が、もう一回ギブアップ宣言が出たり、出されたりする。3回目には言いますから。合わないんではなくて、みんながあなたと合わないんじゃないのと。次回は気を付けてねと言えば、やっぱり注意される。
« ペリエジョッキーなんかは、膝から腰にかけての部分が、頭があまり動かないし、安定している | トップページ | 一人一人の危機感というのが、どうしても、この状況から考えると、ないんじゃないのかな »
「カンブリア宮殿」カテゴリの記事
- どんなんいいですかね、というようなことを僕は味作りに関してはあまりしないです。リサーチとかというんではなく、自分がいいと思うか、悪いと思うかということだけですね(2011.12.16)
- 日本で商売していると、まじめな人と商売しなければ、すごい商売熾烈。アメリカに行くとグッと日本人が減るので、同じことをやっても評価されるのでというのが僕の言い分なんですけどね(2011.12.11)
- 地方の人が東京に行って、プレゼンテーションしようというのと逆の運動の方が理にかなっていると思いますけど(2011.12.06)
- よそから来るお年寄りたちが行って楽しむ、あるいは町歩き一つとっても、お手洗いが心配でいけないとか、もっと近くにベンチがあったらいけるのにとか、そういうところがちぐはぐなままだと思うんですね(2011.11.29)
- 作業がしやすくて、結局、お店の生産性が上がっていくわけで、かえって繁盛し過ぎると利益も落ちてくる状態も出来てくるわけなんです(2011.11.23)
この記事へのコメントは終了しました。
« ペリエジョッキーなんかは、膝から腰にかけての部分が、頭があまり動かないし、安定している | トップページ | 一人一人の危機感というのが、どうしても、この状況から考えると、ないんじゃないのかな »
コメント