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日本はどちらかというと、子供さんは守るべき存在

2009年7月27日放送 NHK総合 クローズアップ現代

がんとともに① どうする 子への告知

名古屋市立大学 准教授 明智龍男さん
一つは、がんの診断病名を患者さんにお伝えするというがん告知をとってみましても、アメリカはもう1970年代ごろに一般的になっていますけれども、わが国では、まだここ10年くらい、そういう動きが一般的になりつつあるという程度であるということで、告知そのものに対しての考え方が違うというのが一つあろうかと思います。もう一つは、患者さんを取り巻くサポートですかね、そういうサポートのリソースなどを含めて、アメリカはやはりいろんな職種の人がチームとして患者さんを支える、ご家族を支えるという体制が整って来ていますので、それがまだ我が国は乏しいということ。もう一つは、文化の差というんでしょうか、アメリカは子供さんも一人の独立した人間として、当然伝えるべきなんだという考え方が大前提にあるとおっしゃいました。まさに、その通りで、日本はどちらかというと、子供さんは守るべき存在、そういったことがあるんではないかなと思います。

特に、お子さんに伝えるということを考えますと、子供の年齢によっても、ずいぶん発達段階違いますし、どんなふうに伝えるのか、あるいはそういった子供を取り巻く複雑な状況も踏まえたうえで、子供さんの援助をする、そういった職種というのが非常に重要になってくると思います。

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