身につかない安売りで、今までの価格はなんだったんだ
2009年7月11日放送 NHK総合 経済ワイドビジョンe
流通コンサルタント 月泉博さん
結局、今、百貨店でも、スーパーでも、どんどん安くしなければ売れないということで、バーゲンとか、セールをやっていますけれども、それって、身につかない安売りで、今までの価格はなんだったんだということで、消費者はそこら辺のことを読んじゃっているんですよね。だから、百貨店がバーゲンを早めても、消費者が飛びつかない、そういった現象があるんじゃないでしょうかね。
高級ブランドもとにかく売れないですから、90年代のデフレ不況の時はまだ高級ブランド、どんどん売れていましたけれど、今はそれが全く売れないわけでしょ。本音としたら、在庫は積み上がるし、出来るだけ現金化したいですから、でも、アウトレットにいきなり出すというわけにはいかないので、逆に言うと、会員サイトなんていうのは、メーカーにとっては渡りに船みたいなところがあるんじゃないかなと思いますね。売る方にしても、本当にアウトレット市場に出てこないようなスーパーブランドが、割と単品レベルだけれどもバイイングできるというとこの魅力というんですか、それが変な意味で好循環しているんじゃないかなという感じですけどね。
価格というものに対して、適正価格って何なんだということですよね。それが、今までみたいに、売り手側が勝手にプライシングしていた。いうようなものが崩れてきて、逆に、消費者が適正価格と感じるところがどこだということなんですよね。だから、百貨店では売れないけれども、アウトレットは大繁盛。スーパーは駄目だけれども、ディスカウントストアは売れる。そういうことじゃないかなと思うんですね。
ハローデイ 社長 加治敬通さん
私どもも、安く売らないといけないものは、やはり安く提供させていただくんですね。けれども、そうじゃないものというのは、商品の楽しさであったり、おいしさであったり、珍しさであったりとか、そういったもので、お客様に食を楽しんでいただきたい。
一番はやる気を出させるというか、会社のためにださせるんではなくて、20年前、私どもの会社、倒産しかかった時期がございましてね。その時、人が来てくださらなかったんですよ。来てくださる方々に、仕事を楽しんでもらいたい、そういう思いがまずあって、そして、彼女らが、彼らがやることを認めてあげるということですね。
私も昔、褒めてもらいたい方が会社の中に一人いましてね。社長なんですけれども、父親なんですけれども。いくら頑張っても、褒めてもらえなかったんですよ。なんで褒めてもらえないのかと頑張ったんですけれども、ある時気づいたんです。私が部下を褒めるようになったんです。そうすると褒めてくれました。褒めてもらいたいという前に、私自身が部下を褒めてなかった。
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