ちょっと悪化の度合いが弱まってきたので、不良債権処理などをもうちょっと先延ばししよう
2009年7月27日放送 NHK BS1 経済最前線
東短リサーチ チーフエコノミスト 加藤出さん
住宅価格のマイナスが縮まってくるということ自体は、銀行システムにとってはいい材料だとは思うんですが、懸念されるのは、ちょっと悪化の度合いが弱まってきたので、不良債権処理などをもうちょっと先延ばししようと、少し待っているとさらに状況がよくなってくるのであれば、ここで引き当てなどしない方が得かもしれないというふうに流れがちの兆しがありますので、先日もBISという国際決済銀行というところが、警告を発していましたけれども、金融システムの改善がないと、本格的回復につながりにくいという面で、逆の心配もありますね。
アメリカ総局 豊永博隆さん
サンフランシスコから車で1時間ほど、カリフォルニア州フリモントにあるトヨタとGMの合弁の自動車工場NUMMIです。
この工場は日米間の自動車摩擦が激しさを増す中、トヨタが1984年にアメリカで現地生産を始めた最初の工場です。GMとの合弁によって、事業を軌道に乗せ、アメリカ市場でトヨタの存在感を高めていくきっかけとなりました。しかし、工場の設備は古い上に、従業員の賃金は高いという問題を抱えていました。部品の多くは、遠く中西部から運ぶなど、生産コストが割高なことから、トヨタは今回、単独での事業継続は難しいと判断したのです。
カリフォルニア州で唯一の自動車工場NUMMI。トヨタが撤退の方針を固めたことで、今後どのような経済的な打撃が広がるのか、地元では懸念が強まっています。
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