現在、投資銀行、ヘッジファンドの影響力が非常に小さくなっている
2009年7月25日放送 BSジャパン マーケットウィナーズ
ITCインベストメント・パートナーズ(株)取締役 岡崎良介さん
アメリカの株式市場全体の動き、S&P500でアメリカの動き全体を測っているんですが、上昇トレンドに入ってから終わるまで、過去70年代以降、8回あったんですけども、最終は70年から73年ですね。2度目が74年から80年。その時に、ナスダックの11連騰以上の長期連騰が何回ぐらい発生したか。98年以降、ナスダックの連騰発生回数というのは起きていないんですよ。それ以前は、結構頻繁に起きているんですね。なぜかなあ、98年以降、どうして起きなくなったのかなあ、正確には97年以降なんですけど、この時代からなんですが、ヘッジファンドが非常に興隆してきました。それから、今世間が問題視している投資銀行、これも98年ぐらいからです。さらには、グラムリーチブライリー法とかいう法律ができて、みんながこぞって投資銀行業務に乗り出して、投資銀行業務がはやると、なぜナスダックが上がらないかというと、これはちょっと難しい話なんですけれども、アービトラージというのができなくなリます。例えば、上がっているナスダックを売って、あまり上がっていないニューヨークダウを買ったり、こういうやつですね。それだけ投資銀行業務がはやってくると、ナスダックみたいなものが連続的に上がらなくなってくる。ところが、今回、連続的に上がってきたということは、逆の現象、つまり、現在、投資銀行、ヘッジファンドの影響力が非常に小さくなっている。逆にどういう力が働いているかというと、個人投資家ですよ。アメリカの個人投資家、あるいは伝統的な投資家たち、この人たちの力が復権してきた、その一つの証拠ではないかなと思います。
おそらくこの影響といいますか、この変化というのは、決してアメリカの問題だけではなくて、日本でも、世界あちこちで見られる現象になるのではないかと思いますね。
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