植物工場の、言ってみればブームのようなところがあって
2009年7月3日放送 NHK総合 特報首都圏
野菜が変わる!? 植物工場 最前線
三菱総合研究所 地域経営研究本部 伊藤保さん
一番心配なのは、この植物工場の、言ってみればブームのようなところがあって、自分が作ったらすぐ売れるんじゃないかというふうな形で入ってこられると、非常に危険な落とし穴に落ちてしまうところが怖いかなと思いますね。植物工場らしさみたいなものを活かして、今まで全く見えなかったマーケットというものを自分の手で自ら掘り起こしていくというような努力をしていかないと、ただ単に作ってみました。それを売ります、というだけでは、この市場は広がっていかないんだと思います。
植物工場というシステム自体が、実は中東ですとか、アジア、アフリカというような、なかなか植物の生育のところで、自然環境が厳しいと言われているところの部分も応用できるんではないかというところも期待されていますので、新しい輸出産業としての可能性というところも見えてくるのかな。実際には、太陽光の発電システムを持って、そこで発電をしたエネルギーをLED等を使って、そこで光合成をさせて植物を生産する。化学メーカーさんでは、中東のある国に向けて、その植物工場を輸出しようと、実験プラントを設置しながら展開をしていくというのをすでに始められていますので、数年後ではなくて、もうすでに、現実の現在進行として行われています。
快適な環境の中で、割合と簡単に作業ができるという点では、日本の農業というのは、今、担い手が少ないということで、例えば、会社勤めをやめられた方ですとか、また、派遣労働を切られた方ですとか、いう方々が特殊な技能を持たなくても働くことができるというところでは、地域の中でも、新しい雇用の場としても注目されています。
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