見事に日本の投資家たちは外貨預金109円で買って、114円で解約している
2009年8月29日放送 BSジャパン マーケットウィナーズ
ITCインベストメント・パートナーズ(株)取締役 岡崎良介さん
為替が円高期の時に外貨預金残高は増えているように思いますね。円安になってくると、ドル預金が減っている。利食っていると言っていいと思いますね。再び、昨年の秋ぐらいから、急激に円高が進むところで、外貨預金が大きく増えています。今度は、月次の増減だけを数字を取って、設定だけを拾い集めて、どれぐらいのコストで、外貨預金がこれまで積み上げられてきたかを計算してみると、約1781億ドルですかね。これぐらい増えているんですが、このコストを全部足し合わせて、割りかえすと、平均コストは109円ということになりました。もちろん、ここに外貨預金の利息がありますから、単純に3%ぐらいで、平残として4年分あったとしたら、15%ぐらいになりますから、109円というコストよりも、1割か、もうちょっとそれより下の方に円高方向のほうにあるかもしれませんが、いずれにしても、何もしなければ109円というコストです。もう一つ、解約した人たちのコストを見てみると、1286億ドルですかね。ぐらい解約があるんですが、こちらのコストは114円ということで、見事に日本の投資家たちは外貨預金109円で買って、114円で解約しているということで、5円も、為替の、トレーディングというよりは、長期投資かもしれませんけどね、上手に動いたんだなっていうふうに思います。
いまもっているとしたら、評価損です。おまけに、もう半年頑張って円安になるのを待とうとか、1年待とうとか思っても、利息が付かないんですよね。ちょっとピンチですね。
いずれにしても、109円になったら、解約したい人、多いでしょうから、これも一つの円高のリスク、要因にはなるのかな、今後のですね。これは考えておいた方がいいかもしれませんね。
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