優秀な子を、何でこの子を優秀じゃない旦那が連れていくんだ

2009年8月24日放送　テレビ東京　カンブリア宮殿

女性の力で未来を拓け！

ヱビナ電化工業　社長　海老名信緒さん
ＩＴビジネスに入ってからですね。商品が2年持たない。携帯電話は3カ月ですから、寿命。今やっている技術の先をどんどんやって、お客様に提案したりして、経営判断も早くしないと、まだ先があると思っていると、もうとっくに消えるんですね。来月同じものが来るなんて、思っていてはいけない。来ないという前提で、すべてのものを先取り先取り。私は何が何でも、即断、即決、即実行という、スピードというものを、もともと根が短気なんで、即やらなくちゃいけない。いかに自分たちが必要とするものを早く手に入れたり、判断としても、即実行に移せば、人さまよりも一歩も二歩も先を行く。日本が求められているのは、そこじゃないかなあと思います。

今まで、ご結婚されて辞めた方が多いんですけど、それは大学在学中に、同級生と仲良くなって結婚された方は、男性が地方勤務になることが圧倒的に多いですね。都内に研究所ってありませんので、工場もないので、地方に行くので、うちに一番優秀な女性が通えない。これが今までの不運なとこなので、うちのとっている手は、同じぐらいの年齢の方と結婚されたら、女性の方の給料を多くする。どっちが働いた方がいいかですね。どっちがやめたらいいか。当然、女性側に合わせて、男性側が職を変えるというのが一番理想的ですね。女性、すごく高いです。毎日のレポートで決めていきますから。少なくても、同じ年に企業に入った人で、うちの女性技術者が同級生よりも絶対給料が高いということであって、私どもは最近戦略を変えています。今まではみんな連れていかれているんです。その会社を辞めて、うちの近所の別の会社に勤めてくれれば。今までだいぶ持っていかれていますからね、癪ですね。優秀な子を、何でこの子を優秀じゃない旦那が連れていくんだ。

最近は日本の中小企業を発展途上国に連れていこうという動きが多いんです。タイに連れていこうとか、中国に連れていここうとか、どうするんだろう。確かに、日本の技術から行ったら、彼らは喜びますよね。お膳立てを一生懸命お役人たちがして、合わせて、向こうに工場を作らせて、技術移転ですよ。海外に工場を作って、向こうの人間を使ってやっていったら、もうその技術はあっという間に拡散していきます。私は逆に台湾や韓国は偉いですよ。みんなガードするんです。自分の国から出て行ってはいけないとか、ちゃんと。それから、最先端の仕事をしている企業は、3年間無税とか、自分の国をどう守ろうかということをやっていますね。日本は違うんですね。仕事がないから、あるところに行ってやってくださいと。私たちがお手伝いして、団地作ります。向こうの業者を紹介しますとやる。そうしたら、当然なくなりますね。これの動きは非常に危険なことです。これまで、自分で技術を持って、生き残りを自分たちでやらない限りは、あっという間に消えます。人に頼るな、銀行に頼るな、政治家に頼るな、行政に頼るなと。