出来るだけ新鮮な今を食べたいために、膨大なエネルギーを使っている
2009年7月21日放送 NHK h COOL JAPAN~発掘!かっこいいニッポン
魚
東京大学大学院 表象文化論 小林康夫教授
魚は栄養として食べるんではなくて、それもあるけど、同時に季節も追いかけているわけでしょ。秋にはサンマ食べなくては日本人じゃないでしょうというのがあるし、冬になったら寒ブリでしょう。今は、これが美味しくて、これを食べようとしているわけだよね。そうすると、出来るだけ新鮮な今を食べたいわけだよね。そのために、膨大なエネルギーを使っていると思うの。
目の前で殺して食べていたら、責任があるよね。何の魚かわからないけど、食べていますというよりかは、今、こうやって、骨があるものを私は分解して食べていますよという感覚は、責任があるぞ、食べているものにという感覚は日本人にはあるんじゃない。魚に関しては。
執念感じますね、ここまで来ると。食べるためというよりは、どこまで近づけられるか、我々の技術で。そこに凄くパッションを感じるね。それ、日本的なんじゃないかな。とことん作り込むことに執念を燃やす日本人って。びっくりしてくれるのが楽しいとか、商売だけじゃなくてね。
マグロはすしとともにこれだけ食べるようになったんでしょ。それが世界中に広まって、どんどんマグロが消費される。やっぱり日本から発信されている文化なんだよね。
そういう日本が、マグロの養殖をやるというのは、もちろん天然モノのほうがおいしいのにきまっているんだけど、それでも技術、長い時間をかけたものが、いつか、他の魚に全部適用されて、20年後の人類を救うかもしれないよね。しかも、全部自然で、こういうことを積み重ねて、苦労なさってやっている研究というのは、日本人だけではなくて、世界中にとって、いつかは役に立つ。あらゆる魚を育てていく、そこには知恵がありますよね。これは誇れることだと思います。
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