私はエトーの代役をするために来たのではありません
2009年8月29日放送 JスポーツPlusH バルサTV バルサ・エス・バルサ09/10 #3
イブラヒモビッチ
私が話す人すべてが、バルサに関してポジティブな印象を持っています。ラーションやフィーゴやクーマン、みんなバルサは素晴らしいクラブだといいます。バルサに関してネガティブなことをいう人間に私は今まであったことがありません。もしバルサに来るチャンスが巡ってきたら、それはぜひ挑戦すべきだと言われてきました。昨シーズン、バルサは獲得できるタイトル3つをすべて手中に収めました。目標をすべて成し遂げたチームは次のシーズンも同じメンバーで戦うのが普通です。にもかかわらず、私を獲得するために動いてくれたのです。それは私にとって大変意味のあることだと感じています。ですから、ここでプレー出来ることを幸せに思いますし、バルサがタイトルを獲得するため全力を注ぎます。
インテルがエトーのような素晴らしい選手を獲得できて私はとても喜んでいます。人々の心にずっと残るような素晴らしい活躍を彼はバルサで見せてきましたからね。それを否定することはできませんが、私はエトーの代役をするために来たのではありません。私は新しい選手として、チームに新しいものをもたらすためにここに来ました。エトーがここで成し遂げたこと、もしくはそれ以上のことを達成できればと思っています。とにかくここにいることが嬉しくてたまりません。すべてを済ませて、今は夢の中にいるような気分です。
父はボスニア出身でイスラム教徒。母はクロアチア人でカトリックです。私はその二人の間にスウェーデンで生まれました。スウェーデン人として育てられましたが、メンタリティは他の子たちとは少し違いました。父親の影響だと思うのですが、他の子と比べて精神的に強い子に育ちました。良いことだと思います。私はとてもシンプルな人間です。周りはいろんなことを言いますが、私を知る人はそのことを知っています。昨シーズンの終盤、インテルのサポーターがチームのパフォーマンスに失望したことがありました。我々は首位にいたのですが、ある試合で、開始20分間、ファンはずっと私に対して指笛を吹いていました。しかし、ゲームが終わるころまでには、2対0でリードを奪い、指笛も聞こえなくなりました。サポーターはもう少し我慢すべきだったのです。私はそのことに対して不満を示しました。私を攻撃することは、チームを攻撃することと同じだからです。私は自分自身を守ることで、チームを守りたかったのです。
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