驚くべきことにですね、アメリカの人口が約3億人としますと、約その半分がまともな金融サービスを受けていないんですね
2009年9月14日放送 NHK BS1 経済最前線
みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト 上野泰也さん
まだまだ需要と供給の格差、需給ギャップが大きいんですね。そうしますと、なお供給を絞っていこうという動きから、設備投資や雇用の回復が鈍いものにならざるを得ませんし、また物価動向についても、需要と供給のバランスの悪さというのが、価格を押し下げる方向で効いてきますので、この状況に鑑みますと、アメリカのFRBはなかなか利上げには動けないと。おそらく今年も来年も利上げはなと見ざるを得ないかと思いますね。
ワシントン 金融サービス会社経営 枋迫篤昌さん
驚くべきことにですね、アメリカの人口が約3億人としますと、約その半分がまともな金融サービスを受けていないんですね。金融界というのは、社会の中間層から富裕層にしかサービスを提供しなくなってしまった。
社会のピラミッドのかなり上の層だけを相手してますと、どこかで実需がなくなってしまう。ただ、それでもビジネスをしようとするから、あえてバーチャルマネーゲームのようなものを作って、富裕層の方々に売ってしまう。金融というのは、本当に実需に対応して、きちっとしたものに融資をして、そういう方々にチャンスを与えるべき。
JETRO テルアビブ事務所 中村志信 所長
日本は、一度失敗すると、もうその失敗を一生背負っていくという雰囲気がありますけど、イスラエルの場合、別に前に失敗した人でも問題はないと。その反省を生かして、それがきちんとビジネスプランに組み込まれているのであれば、それは喜んで投資するというのはおっしゃってましたので、そこは別に失敗を恐れない風土がもともとあるのかなと。
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