本当に必要かどうかということの判断というのは、常に一回判断をして、それでいいかをもう一回反芻してから前に進む
2009年9月15日放送 NHK総合 プロフェッショナル 仕事の流儀
ドクターヘリ、攻めの医療で命を救え
救急医 松本尚さん
やらなければいけないと思っていることが、本当に必要かどうかということの判断というのは、常に一回判断をして、それでいいかをもう一回反芻してから前に進むと。
重症の患者さんであればある程、頭の中はものすごく考えていますね。今の処置が終わった次に、何をしようかというのを常に考えています。二手先ぐらいまでは考えながらやっています、私は。
つらいと思うんですよね、とにかく。どうして事故起こしちゃったんだろうと思っている方もいらっしゃるだろうし、これからどうなるんだろうと思っている方もいらっしゃる。少しでも、それを取ってあげて、あなた方の味方なんだよということを分かってもらったうえで治療を始めたいなというのはそれは意識的にやってますね。
どうすることもできない部分があるのは、きっと間違いのないことだと思うんですけど、全部が全部、これはどうしようもないんだよと片付けてしまうと、医療の進歩はないと思うんですね。仕組みを変える、救急医療の搬送の体制だとか、そんな仕組みを変えることによって、まだまだ今までどうにもならなかった人が、どうにもなっていくチャンスというが広がってくると思います。まあ、気軽に僕らは奇跡だねって、会話の中では使いますけれども、やはり、ちゃんと仕組みを作って、ちゃんとスタッフたちがチームワークよく動いて、意図したとおりに事が運べば、僕は奇跡抜きで助けることは十分できると思います。
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