単に同じ製品を世界中に売ればいいという時代ではなくなってきている
2009年9月25日放送 日経CNBC ラップトゥデイ
経済解説部 中嶋健吉さん
TOPIXのポイントだけ簡単に見ておきましょう。現物と先物の逆ザヤが続いたということで、裁定売りが出たということですよね。TOPIXのチャートを見ておきますと、今日は直近の925ポイント、これを下回る919ポイントまで下げた。しかし、この919ポイントと言いますのは、7月21日に付けた窓の下限921を埋めたということ。さらに、7月13日の安値852から8月31日の高値987までの半値押しが920ポイント。言い換えれば、一つの節目には今日到達したということかと思いますよね。そのあと若干戻ったと。ですから、節目に到達した後、今日のニューヨークを待つ、そして、ニューヨークがちょっと安ければ、一段の安値があるかもしれないという、非常に微妙な形で今日は終わったということかもしれませんね。
フィスコプレイス 客員ストラテジスト 一尾仁司さん
アジアで稼ぐという観点であれば、ドルに対して人民元と円、あるいはルピーと円というのがあまり変わらなければ、まだ稼ぐ余地があるわけですよね。ヨーロッパも同じことを考えるかもしれませんから、円とユーロはライバル関係になるかもわかりませんけれども、そういう意味では、輸出の構造をきめ細かく、単に同じ製品を世界中に売ればいいという時代ではなくなってきているので、生産地を選びながら、うまく組み合わせて、輸出戦略を展開するということが日本の企業に求められてきている。それは、日本の企業はかなりできると思っているからこそ、マーケットで少し期待感が出始めているんではないかなあと思いますね。
金融がどう組み合わさるかということだろうと思いますね。
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