全部80点以上取らないと、どこか一つ90点でも、どこか一つ60点ですと、あそこはいい店とは言ってくれない
2009年10月19日放送 テレビ東京 カンブリア宮殿
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サンドラッグ 社長 才津達郎さん
最初作ったのは、店舗運営の責任者とか、マネージャーとかになると、いろんな数値責任が出てくるから、すごく公平の評価で、給料も出せるんですけど、まだ数値レベルのない作業の人たちというのは、誰が頑張っているのか、頑張っていないのかって、非常に分からないんですよ。どこがどう作業が苦手なのかと、それにどこで教育が必要なのかというのを見つけるために、こういうふうに(作業表を)作ろうというふうにしたのが最初なんですね。
最初は、評価を公平にするために作ったんですけど、結果的には非常に仕事が効率的になって、店舗員の仕事がこういうふうになると、薬剤師の方のお客さんに対するカウンセリングの時間がものすごく空くわけですね。それは時間をなんぼでもかけてできるという。
(効率と効果の)両方うまくやろうとすると、30人に一人ぐらいしか、出来る子っていないんですね。これが片方だけですと、例えば、店舗運営ですと、6割ぐらいの子は、それだけ課題が少ないと、すぐかなりのレベルまで行くんですね。
薬屋としては、お店を選ぶのに、その店に来やすい、入りやすいというのが大事なのね。これが要素としては一番でかいんだと思うんです。その次に品ぞろえ、自分の欲しいものがほしい時期にちゃんとあるということ。それから、なおかつ、買いやすい値段であるということ。あとは快適さというんですかね、人的な接客が非常に丁寧であるとか、いろんなことを教えてくれるとか、親切にしてくれるとか、あとはカルテみたいなものを作って、薬がダブらないとか、そういうことをやっている専門的なこと。5つぐらいのバランスで、お客さんって、店を選んでいると思うんですね。それが、日本人の場合は、アメリカ人と違って、全部80点以上取らないと、どこか一つ90点でも、どこか一つ60点ですと、あそこはいい店とは言ってくれないんですね。日本人の完ぺき主義みたいなものがあって、そこら辺が一番難しいんだなと思いますね。他さんが安売りをしたところで、教育を受けている人もいないし、教育できる仕組みがあるのかというと、まずないし、確かに資格者雇えば、置けますけど、置けるのと、売れるのはまた違いますから。結局は、僕は上手くいかないと思います。
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