楽したいと思うような自分の脳に、そのままにさせると、本当にどんどん低下していきますよね
2009年10月20日放送 NHK総合 プロフェッショナル 仕事の流儀
プロに学べ!脳活用法スペシャル 脳の老化をぶっ飛ばせ
茂木健一郎さん
脳って、不幸なことに楽したい、楽したいと思っているんです。楽したいと思うような自分の脳に、そのままにさせると、本当にどんどん低下していきますよね。
どうしても、お歳を重ねると、周りの人がやってくれそうになっちゃうじゃないですか。その時も、とにかく面倒くさがらないで、そういうことをやるというのが、アンチエージングにとてもいいんですね。
脳を鍛えるためには、普段やっていないことをやるというのがいいんですよ。
普段は使わない脳のモードを使うことで、脳の神経回路の、ある意味ではマッサージになるというかな、一つの使い方だけしていると、それはとても弱い脳になっちゃいます。ですから、なるべくいろんな使い方をしてあげたほうが、脳全体の回路が太くなって、委縮が遅れるということなんですね。
新しいことというのは、当然難しいことになってしまうんですけど、あまりにも難しいと、やる気がなくなるし、脳の回路としても、どうしたらいいかわからないので、今、自分ができることよりも、ちょっと難しいところ、その難易度で新しいことに挑戦するというのがいいんですね。脳の喜びを感じる報酬系という回路を活性化させますし、学びも一番効率がいいんですね。
とにかくアクティブに何かやることです。例えば、自分の手足とか使って、能動的に何かできることで、好きなことというのが一番いいです。何もやらないのが好きって、そう言われても、それはただ怠けているだけですよ。面倒くさいんだけど、これは好きでやりたいということが一番いい。
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