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卒業証書を渡すのが仕事の学校ではなくて、就職をさせるのが仕事の学校

2009年10月12日放送 テレビ東京 カンブリア宮殿

使える人材の作り方

モード学園 学長 谷まさるさん

私は、就職するということは、社会へ身を置くということですから、社会のど真ん中で、その環境の中で勉強をさせる。ファッショナブルな環境の中で、ビジネスの環境の中で勉強すること自体が、僕は価値があると思うんですよ。だから、僕は環境が人を育てると思っているんですよ。人間が人間を育てるんではなくて、環境が人を育てるほうが効果が大きいと思っているんですね。

私は就職については、ほとんどが就社になっているんじゃないかと思っているんですよ。就職というものが、会社に入るだけ。あの会社に入り、この会社に入る。本当に職業というのは、その会社の中で何をやるかということであるべきです。ですから、就社ではなくて、就職、本当の就職。卒業証書を渡すのが仕事の学校ではなくて、就職をさせるのが仕事の学校ですから。

私は甘い教育は絶対に教育にならないと思っていますので、徹底したスパルタ教育が必要だと思っているんですよ。でも、世間で言う、難しい問題を山積みして、できない人は落ちていって、できる人だけ付いてこいというのは本来の教育ではないと思っていますで、できないのを何とかできるようにして、一人前にして、一人で生きられるようにして、世の中に出すと。これが教育だと思っているんですよ。

私はいつも学生たちに言うんですけど、学校に出てこなければ、教えられないんだ。まず出て来い。そのためにはまず遅刻をするな。会社に入って、遅刻をしていたら、すぐクビだぞと当たり前のことを言っているだけだよって。遅刻をするな、欠席をするな、いつもいつもきちんと出てきて、時間を守って、言われた課題はきちんきちんと出してくれたら、それの連続で、必ず就職ができるだけの腕になるんだから。それをやらないでおいて、自分はあそこに就職したい、ここに就職したいというのは、それは虫がよすぎるよということです。企業は甘えさせてくれませんもんね。給料払ったら、骨の髄までしゃぶるぞとそんな感じですから。

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