今、治らない病気がいっぱい残っちゃったのは、そういう新しい取り組みがないと、治らないような時代が来ているんだ
2009年10月19日放送 NHK総合 爆笑問題のニッポンの教養
あなたの細胞生き返ります
細胞シート光学 東京女子医大 先端生命医科学研究所 所長 岡野光夫さん
僕としてはパーツから作っていくと。将来は心臓とか、肝臓とか、そういうのができると思うんですよ。ただ、脳をやるかどうかですよね。いつかそういう時代は来ると思っています。我々の近い思考力を持った脳を作るというのは、それはそんな短い未来ではなくて、だけど、そんな何千年も先というのではなくて、次の百年ぐらいの間に、そういうことはだんだんできる。
こういうのをやっていく中で、生命って何なのかとか、人間って何なのかとか、そういうことも一緒に発展していかないといけないんですよ。日本は新しいことにすごく慎重なんですよね。アクセルとブレーキのバランスって、すごく重要だと思うんですよね。適度なアクセルも踏んでいかないと、治る人も治らない。そういうところを開拓するところが、僕は重要だと思っていまして。
長い目で見たゴールを設定できるかどうかっというのがあると思うんですよ。ちょっと自分外れて、新しいことを始めてても、5年後、10年後に何か達成するためには、そういうことは必要かどうかって考える。アメリカでは、役に立つようなことをきっちりとやるというような、医学部と工学部の間のバイオエンジニアリングというところがあるんですけど、長いゴールを見たときに、アメリカ人はそういうのをちゃんと設定して、先手先手で、新しい人間を作って、新しい分野を作ろうとするわけですよ。
たくさんの患者を治すためには、道具立てを、テクノロジーをいっぱい入れていくことが、僕は重要だと思っているんですよ。20世紀というのは、それをあまりやらないで、やれることで治療してきたんです。今、治らない病気がいっぱい残っちゃったのは、そういう新しい取り組みがないと、治らないような時代が来ているんだなと思い始めているんですけど。止まっちゃだめですよ。止まっちゃったら、結局、不幸な人をいっぱい作っちゃうわけ。
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