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ショウガの場合は、何に入れても、遠さが表現できるんですよ。向こうからやってきたという感じでね

2009年10月25日放送 NHK総合 月刊やさい通信 10月号

糸井重里さん、クリス智子さん 村上弘明さん

しょうがは体にいいし、何も悪いことないじゃない。例えば、煮魚というのがあったら、ショウガ醤油をちょっと入れるじゃないですか。奥行きが出るんですよね。砂糖水なんか飲んだら、それだけですよね。味って、ぺたっと平板なんですよ。香料が入ると、少し遠くの距離が出てくるんですね。すぐそばで、おいしいんでしょではなくて、分かれていう、離れていく距離みたいなものが出てくるので、ショウガの場合は、何に入れても、遠さが表現できるんですよ。向こうからやってきたという感じでね。
しょうが自体も、行ったり来たりできるというか、料理の仕様によっては。ガーリックって、そういうことがないじゃないですか。殺しちゃうぐらい自己主張がばあと強いじゃないですか。食べた後、何食べたのか、わからない。しょうがは食材を醸し出してくれる。

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