戦争と医療というのは非常によく似ていて、現場は非常に多様で、非常にフレキシブルに対応しないと間に合わない
2009年10月26日放送 テレビ東京 カンブリア宮殿
今こそ、医療に信頼を取り戻せ!
東京大学 医科学研究所 特任准教授 上昌広さん
日本の医療の問題点を集約させたような問題ですね。例えば、医師不足の問題ありますね。コンビニ受診の問題、さらに厚生労働省の通知行政の問題、こういうものが初めて国民が切実に感じる事例になったんじゃないでしょうかね。
戦争と医療というのは非常によく似ていて、現場は非常に多様で、非常にフレキシブルに対応しないと間に合わないのを大本営に聞いていると、スピードで必ず遅れるんですよね。大本営に聞けば、必ず現場とかい離が起きますからね。こういうことが繰り返すと思います。
日本がアジワントを輸入せざるを得なかった事情というのは、アジワントじゃないようなワクチンが先に、使用経験があるものが先に売れるんですよね。そういうものが先にマーケットに流れますからね。出遅れた分だけ、どうしても新しい、使用経験が少ないものを使うことになったんでしょうね。
ワクチン後進国はある面事実なんですね。国民は自主的に打たないんです、世界中。政府が主導して、打たないといけないんですね。例えば、インフルエンザ、昔、学校で政府が主導で打っていたんです、法定接種だったから。あの時、7-8割が打っていたんです。あれがなくなってから、2割ぐらいになったんです。そうなると、国内のワクチンマーケットというのがいきなり小さくなるので、製薬企業はそこで生き残れないんです。政府主導でやらないと、ある一定のマスを維持できないので、国内としてワクチンを供給できる会社が生き残れないと。その結果、こういうパンデミックの時に、ワクチン量不足みたいなことが起こります。
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