僕らとしては、何かこう、面白いだけじゃなくて、何かヒントがないかという目で見ているから、そういう意味で、バルサ中心だよね
2009年11月26日放送 WOWOW リーガダイジェストDX 第11節
解説:安永聡太郎さん
司会:久保田光彦さん、竹内夕己美さん
レアル・マドリード1-0ラシン・サンタンデール
イグアインが乗ってきていますよね。ただ、ラウールが、あの姿勢が素晴らしすぎるために、早く見たいなと。
ラウールをペディグリーニ監督が嫌っているとか、そういうことで外しているわけではないんですけれども、しようがないと言えば、しようがないんでしょうかね。
そうなっていくのは時代の流れなんでしょうけど、まだできるぞ、ラウールって。
セルティック・ビルバオ1-1バルセロナ
バルセロナとしては引き分け、やっぱり勝ちたかったでしょうね。
ただ、リーガ全体でみると、面白くなってきたという感じですよね。
ビルバオのジョレンテ、よかったですね。
いろんな意味で核ですよね。
バルセロナのほうは、けが人がちょっと多いじゃないですか。過密日程に合わせて、なおかつ、けが人が多いということで、今、一番苦しいところかもしれませんね。
サッカー日本代表監督 岡田武史さん
僕らとしては、何かこう、面白いだけじゃなくて、何かヒントがないかという目で見ているから、そういう意味で、バルサ中心だよね。
我々が勝つためにどうしたらいいかという、その時に一番ヒントになるのは、やっぱりスペインなんですよ。スペインというのは、どういうことかというと、体型とか、フィジカルが抜群に強いわけではない。今、フェルナンド・トーレス見ないなのが出てきましたけどね。そういう中で、リーガの中で、僕のイメージというのは、バルサにちょっと似たところがあるんですよ。それは、バルサのまねはできないし、バルサとはちょっと違うんでしょ。攻守の切り替えなんかの場合は、僕はよくバルセロナのビデオとかを見せるんですよ。バルサは後ろからうまくつないでいって、いいサッカーをしているように思っているだろうと。でも、どこかで取られた後のバルサ見てみろと。狭い距離にいて、パスをつないでいくから、取られた瞬間にすぐ行けると。取り返して、チャンスを作っているんだぞと。よく見てみろ、得点シーンって行ったら、だいたいそうなんですよ。そういうのは、ものすごく選手に言う時のサンプルになるしね。
僕らは勝つサッカーと理想のサッカーは違うというイメージを持っているけど、理想のサッカーをやって、勝てばいいだけ。哲学のあるサッカーをやって、勝てばいいだけだよ。それが違うように思っていること自体が違うんじゃないかと思いだして、そういう観点でみていったときに、リーガというのは、ある意味僕の、自分の理想であり、哲学であるものと勝敗というものを重ね合わせているリーグのような気がするんですよ。僕の中でよ。彼らの中で、どうか知らない。例えば、セリエであれば、僕の中から見たら、勝つことに偏っているように思うし、そういう意味で、僕にとってリーガというのは目標。
結果と理想が違うんであればそれはしようがないと。結果に対して、僕らは責任をとると。でも、僕らにとって大事なのは、その結果を求めるために、やる過程で、これをどうやるか。要するに、自分を曲げないで、この結果を求めていくために、貫けるかということが大事であって、結果に対しては責任をとる。僕ら、結果より大事なのは、その結果を得るために、何をしたか。目先の結果を取るためにやったのか、そうでなくて、自分の信念を貫き通せるのか、ただサッカーができるのかというのが、僕らにとってはある意味大事なんですよ。
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